プロフィール

hortensia

Author:hortensia
花男にはまって幾星霜…
いつまで経っても、自分の中の花男Loveが治まりません。
コミックは類派!
二次は総二郎派!(笑)
総×つくメインですが、類×つく、あき×つくも、ちょっとずつUPしています!
まず初めに「ご案内&パスワードについて」をお読み下さい。
https://potofu.me/hortensia

アクセスカウンター
カテゴリ
最新記事
ランキングボタン
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ



ご訪問有り難うございます
カウントダウンタイマー
花男Blogリンク
君を愛するために
明日咲く花
お友達Blogリンク
恋花-koibana-
沫雪の唄
ブログ村ランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR

He is my Prince Charming 10

久し振りに帰ってきた美作の邸。
まだ夏休みという事もあって、小学5年生になった双子の妹達も家にいた。
エントランスホールを抜けた途端、「「お兄ちゃまー!」」と声がこだまし、ふわふわのレースの塊みたいな2人が駆け寄ってくる。
流石にもう抱っことは言わないが、2人して胸に飛び込んできた。

「ただいま、絵夢、芽夢。いい子にしてたか?」
「ええ、もちろん。いつもいい子で、お兄ちゃまのお帰りを待ってたわ! ね、芽夢?」
「そうよ、お兄ちゃま! 私達、お母様の言う事を良く聞いて、いい子でいたわ!」
「そうか、偉いぞ、2人とも。大きくなったなぁ。また身長伸びたか?
ごめんな、急に帰ってきたから、土産も無いんだ。」
「あら、お土産なんかいらないわ!
お兄ちゃまがいて下さるのがなによりも嬉しくってよ!」
「ねぇ、お兄ちゃま、どの位お家にいて下さるの?
つくしお姉様がご一緒じゃないのはどうして?」
「あぁ、つくしはご両親のところに行っているよ。
俺が絵夢や芽夢に会いたいように、つくしだって自分のご両親に会いたいだろ?
こっちにいる間に1度くらい来てもらうようにするから。」

2人に手を引かれて誘われたリビングにはお袋がいた。

「1度と言わず、ずーっとウチにいてもらえればいいのに…
あきらくん、一体いつになったらつくしちゃんをウチのお嫁さんにしてくれるの?」
「母さん、ただいま。」
「お帰りなさい、あきらくん。随分急だったのね。パパが笑ってらしたわよ。」

そこを突っ込まれると痛いんだよな。
親父にはバレバレだとは思うんだけど。

「ちょっと着替えてくるから。」と言い置いて、自分の部屋に入る。
シャワーを浴びて着替えよう…とシャツのボタンを外していたら、カサリと音がした。
胸ポケットに滑り込ませたメッセージカードの事を思い出す。
ファーストクラスに搭乗すると、よく手書きのメッセージカードを貰う。
サービスの一環なんだろう。
日本のエアラインだと
「美作様
本日はご搭乗有り難うございます。
快適な空の旅をお手伝いさせて頂きます、担当の○○○子でございます。」
と言ったような事が書かれたものが、食事のメニューに挟まっていたり。
サービスを受ける際にCAから手渡しされたりする。
海外のエアラインでも同様に英語のメッセージを手書きしたカードを渡されたりもするし、印刷されたものに名前を書きこんだだけの場合もある。
でもどこも普通はメアドや携帯番号なんて書かれていない。
だが、俺をF4の美作あきら、美作商事の御曹司と知っていると、そこに余計なことを書き加えてくるCAも多い訳で。
流石に海外のエアラインではそういう事は少なくても、今回乗ったイギリスのエアラインには、羽田便ということもあって、多くの日本人CAが配属されていたらしい。

3枚のカードをポケットから取り出し、デスクの脇にあるシュレッダーへと流し込む。
使用人に「これ処分しておいて。」と丸投げすることも出来るけど。
どんなところからつくしの耳に入るか分からないし。
自分の手できっちり片付けた方が安心だろう、こういうのは。
これって俺の性分か?

シャワーを浴びて、ラフな格好に着替えてリビングに行くと、また待ち構えていた双子に捕まった。

「お兄ちゃま、ねぇ、この夏にお出掛けした時に撮ったお写真を一緒に見て下さらない?」
「ううん、それよりも、お母様と一緒に作ったクッキーをお味見して! それでティータイムにしましょうよ!」
「それならお茶を飲みながら写真を見ればいいだろ?」
「「それもそうね!」」

3人でリビングのソファに座り、テレビの大画面に次から次へと映し出される2人が主役の写真やムービーを見る。
見ながら適当な相槌を打ちつつも、俺の頭の中はつくしの事ばかり考えている。

あの日つくしが見せてくれた結婚式の招待状。
12時半からチャペルでの式、13時半から披露宴とあったっけ。
披露宴は2時間位で終わるだろうから、15時半にホテルに行こう。

あのクリームイエローのワンピースを着たつくしが俺に向かって歩いてくるところを頭に描く。

あと5時間。
あと5時間経てば、つくしは俺にあの輝くような笑顔を見せてくれる。
手を伸ばして、抱き締めて。
つくしの甘い香りを吸い込んで。
薔薇色の頬を掌で包んでキスをする…

そんな事を夢想していたら、いつの間にか双子に顔を覗かれていた。
無垢な4つの瞳の真っ直ぐな視線に、思わずはっとする。

「あぁ、ごめん。ちょっと旅の疲れでぼーっとしてた。
それで、何の話だっけ?」
「お兄ちゃま、つくしお姉様がいらっしゃらないから寂しいんでしょう?」
「違うわ、絵夢。お兄ちゃまはつくしお姉様の事を思われて、心ここに在らずなのよ。
ねぇ、お兄ちゃま?」

随分おませになった双子に苦笑する。
5年生の時の自分はどんな子供だったのだろう?
子供の頃の記憶はもう曖昧だ。

「そうだなぁ。ランチを食べたら、つくしに会いに行って来るよ。」
「お帰りはお姉様もご一緒?」
「絵夢もお姉様にお会いしたいわ!」
「芽夢もよ!」
「うーん、ちょっと何時に戻るのか分からないけど。
つくしに聞いてみるよ。
都合が合えば一緒に帰って来るかもしれない。」

口ではそう言いながら、俺の中ではどうするのかシナリオがどんどん書かれていく。

今夜は一緒にここに戻って来よう。
そして朝まで俺の腕から逃がさない。
この4日間のつくし不足を補わないと、俺は干からびてしまう。

つくしとゆっくり過ごせるのは明日迄。
月曜、火曜は東京のオフィスで仕事の穴埋めをしなきゃならない。
いや、自業自得なんだけど。

さて、迎えに行くのに俺は何着て行こうかな?
つくしのあのワンピースに合うスーツはあるだろうか?



___________


はい、あきら、ちゃんとCAからのカード処分したから!
大丈夫ですよぅ。
それにしても管理人、焦らす、焦らす。
皆様、もう早くつくしと会わせてあげてって感じですか?
でもまだ5時間あるって(笑)

スイマセン、実は今日、忙しさの波を乗り越えた途端、おっちょこちょいパワー全開で、足を怪我しまして。
全治1ヶ月ってマジですか?!
非常に痛い上に気持ちが動転しておりますので、短めですがこれで失礼しますー。


にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ





ぽちっと押して頂けたら嬉しいです!

関連記事

テーマ:二次創作:小説
ジャンル:小説・文学

Comment

非公開コメント