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hortensia

Author:hortensia
花男にはまって幾星霜…
いつまで経っても、自分の中の花男Loveが治まりません。
コミックは類派!
二次は総二郎派!(笑)
総×つくメインですが、類×つく、あき×つくも、ちょっとずつUPしています!
まず初めに「ご案内&パスワードについて」をお読み下さい。
https://potofu.me/hortensia

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You are my precious

えー、昨日4月23日で、拙宅は開設5周年を迎えました。
有り難うございます。
1日遅れてしまいましたが・・・
記念にSSを書いてみました!

お付き合いし始めの2人。
つくしのアパートにてお喋り中・・・というシチュでございます。


__________



「牧野、お前って面食いだろ。」
「へ? いや、別に・・・
そんなつもりないけど、あたし。」
「何言ってんだ?
だって、お前の初恋って類なんだろ?
で、初めて付き合ったのが司で。
その次がこの俺。
相当な面食いだって言われても仕方ねえじゃん。」
「あたしは、顔だけ見て人好きになったりしませんから。
西門さんの方でしょ、そういうのは。
見てくれ綺麗なお姉さんとだけ散々色んな事イタしちゃってさ。
そんな人にあれこれ言われたくないよ!」
「ふふん、別に認めたって怒りゃしねえのに。
F4キラーって呼ばれてんの知ってっか?」
「だーかーら、それだって濡れ衣でしょーが!
そんなの西門さんだって知ってるくせに!
あたしは類と付き合ったことなんか一度もないし。
美作さんだってあたしの事、手の掛かる妹ぐらいにしか思ってないよ!
あたしは訳アリマダムじゃないっつーの!」

鼻息をふんふんさせながら怒ってる牧野が面白いから、つい色々言ってしまう。

「何でかねえ?
勤労処女で、こーんなに身を粉にしてバイトしまくっているのに、いっつも財布すっからかんで。
メシ奢ってやるって言っても遠慮しまくって、逃げ帰ってるのに、世間からはコバンザメ扱いされてるし。」
「それはあんた達が大金持ちなせいでしょ!
あたしのせいじゃなーい!!!
あたしはね、道明寺の時だって、今だって、お金持ちだから付き合いたいって思った事なんか一度も無いの!
寧ろあり過ぎるお金は厄介でしょ。
それはあんた達の方がよく知ってるはずじゃん?」

そう。あればあったで面倒なこともある。
それが金だ。
金銭的に不自由しないで生きて来た俺だけど。
それの恩恵に与ろうと、いや、掠め取ろうと狙ってるハイエナみたいな奴だっているんだ。

「あたしはねー、ちょっぴりあればいいのよ、お金は。
毎日ちゃんとご飯が食べれて。
アパートの家賃と光熱費を滞納しないで払えて。
時々友達とカフェでお茶したりさ、バーゲンで掘り出し物の服を買える。
それくらいでいいんだー。
それで幸せなの。」

そう言って牧野は笑う。
そんなちょっとしたことで幸せになってしまうんだから、じゃあ俺はどうしたらいいんだろうと思ってしまう。

「お前、欲しいものとかないのか?」
「欲しいもの?
何かあったっけ・・・?
うーん・・・
あ、お味噌とトイレットペーパー切れそうだったかも。」
「そうじゃねえよ!
生活必需品なんかじゃなくて!
お前自身が欲しいものだよ!」
「えー? 何にもいらないなあ・・・
今はこうやって何とか一人暮らしも出来てるし。
パパとママと進も元気にしてるしねえ。
少ないけれどあたしの事分かってくれる友達もいるしさ。
あ、でも、もうちょっと時間が欲しいかも。
1週間が8日あったらいいのにー!」
「1週間が8日?」
「うん。7日はいつも通りでいいから、8日目はなーんにも予定がないフリーな1日なの。
そうしたら2人でゆっくりと話せたり、一緒にどこかに行ったり出来るよね。
今はあたしのバイトが忙しいのと、西門さんだって色々あって、そんなに会えないじゃん?」
「ふうん、つくしちゃんはもっと俺に会いたいワケね。」

ニヤニヤ顔でそうまぜっかえしたら、いつも通り憎まれ口で返してくるんだとばかり思っていたのに。
そんな言葉は不意打ちすぎだろう?

「そーだよ。
折角縁あって、こういう風になれたんだからさ。
あたしは西門さんにもっと会いたいし。
会って話して、色んな事知りたいし。
ちょっとでも長く一緒にいたいって思ってるよ。
あたしには西門さんがいてくれる。
そう思ったら、他に欲しいものなんかもうないもん。」

そう真面に目を見つめられて告げられたら・・・
牧野が一拍置いて顔を真っ赤にさせたのと、俺が言葉に詰まってごくりと唾を飲み下したのとは、どっちが早かったろう?
俺から目を逸らし、俯きながら恥ずかしがっている牧野をじっと見つめて。
そしてこの胸に抱き締めた。
色恋沙汰に免疫がない牧野を驚かせすぎない様に優しく。
余計に恥ずかしがって、俺から逃げ出さない程度にはしっかりと。

「うん、そうだな。
俺ももっと一緒にいたいよ、つくしちゃん。」
「つくしちゃんって言うなっ!」
「お前の気持ち、嬉しいよ。」
「耳元でこしょこしょ話さないでっ!」
「牧野は俺が好きだろ?」
「その言い方、鼻もちならないっつーの!」

そうか。俺は誰かの特別な存在になりたかったのか・・・

気付いてみると、あっさり腑に落ちる。
今迄抱えていた猛烈な渇きや飢えが、嘘のようにすうっと消え去っていた。
ずっと誰かに必要とされたかったんだ。
誰かの身代わりでもなく。
誰かに簡単に取って代わられるような立場でもない。
金が無くたって、肩書きが無くたって、この身一つしかなかったとしても、そんな自分でも求めてくれる。
そんな風に誰かに想われたかったんだ。
誰かに・・・
いや、誰かにじゃない。
コイツに。
コイツに心からそう想われたかった。

腕の中に温かな、幸せの塊がある。
小さくて、華奢で、頼り無げな体躯なのに、とても温かい。
売り言葉に買い言葉な台詞すら聞いていて心地良ささえ覚えてしまう。
頬を寄せている後頭部の髪の毛が俺の肌を擽るのだって、むず痒いのに妙な嬉しさを呼ぶんだ。
自分より大切に思える存在を手にする事とは、こんなにも幸せなことなのか・・・
生まれて初めて味わう満たされた気持ち。
心臓が常より少しだけ早く拍動してる気がする。
温かいものを抱き締めているからなのか、その熱がじんわりと伝わって身も心もほかほかしていた。

これがずっと俺が欲しかったものなんだな・・・

自分の手でしっかりと掴める確かな温もり。
全身全霊で俺に本音をぶつけてくるその言葉、真っ直ぐな眼差し。
俺の後ろにあるものばかりに気を取られている輩とは違って、俺だけを、素の自分を見てくれる稀有な存在。
それがコイツ。
牧野つくしだったのだ。

「俺は牧野が好きだ。」

そう耳元に囁いたら・・・

「・・・あたしだって好きだもん。」

と、負けず嫌いの牧野らしい言葉が返って来た。
はっきり言葉にされると余計に胸に響く。
柔らかな身体を抱き締めながら、このままずっとこうしていたいとすら思ってしまう。

いやいやいやいや、ちょっと待て。
このまま密着していたら、俺の忍耐が試されることになって・・・
うっかりそれに失敗すると、この牧野のアパートの和室の畳の上に押し倒しちまうかも・・・
そんな訳にはいかないんだ!
この鉄パン処女をオンナにする時は、とびきりのシチュエーションで、俺にメロンメロンにさせてやるって決めてんだ!

何とか煩悩を押し込め、そっと身体を離すことに成功した俺。
この流れで、退ける俺って凄くねえ?と思ったのも束の間。
牧野からの不意打ちのキスで腰が砕けそうになったことは誰にも言えねえや。


__________



5周年の為のSS。
もう全然思い付ける気がしなくて(苦笑)
時間も気持ちも余裕が無くて・・・
それでも後押しして下さるお声が届いたお蔭で、なんとか書けました!
そして、それよりも「Call my name」の倒れたつくしどうなってんの?と、「難破船」のあきらをもう幸せにしてやっていいのでは?というお声もありまして(^_^;)
はい、ちょこちょこ順番にUPしていきたいと思ってますので、ちょっとお待ちください!

いっぱいお休みしながらも、なんとか5周年を迎えることが出来ました。
いつもお立ち寄り頂き、応援の拍手、コメントを下さる皆様のお蔭だと思っています。
本当に有り難うございます。
リアル拙宅での病人の看病など、色々ありまして、コンスタントには更新できないかとは思いますが・・・
書きかけのどのお話にも「-fin-」と書けるまでは頑張っていきたいと思いますので、これからもどうぞ宜しくお願い致します!


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