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hortensia

Author:hortensia
花男にはまって幾星霜…
いつまで経っても、自分の中の花男Loveが治まりません。
コミックは類派!
二次は総二郎派!(笑)
総×つくメインですが、類×つく、あき×つくも、ちょっとずつUPしています!
まず初めに「ご案内&パスワードについて」をお読み下さい。
https://potofu.me/hortensia

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サンタは予告なしにやって来る -前編-

はあ・・・
もー、ヤダヤダヤダ!

隣で綺麗な寝顔を晒しながら、疲れ果ててぐっすり寝込んでいる人を見下ろす。

ベッドの上に2人でいるのに。
さっきまで抱き合っていたのに。
手を伸ばせば、その体温を感じられる程の距離にいるのに、溜息ばかりが出てきちゃう。
この胸がぎゅーっと苦しい感じがあるのは、朝になったらバラバラの方向に歩き出すから・・・じゃない。
あたし、一体何しちゃってるんだろ?って自己嫌悪もあるし・・・
忙しい合間を縫って、こんな夜を過ごそうとするこの人に対する苛々もある。
会う時必ず豪華なホテルの部屋っていうのも嫌だ。
それを言うと、
「俺なりの思いやりなんだけど。
お前の部屋、壁うっすいからさぁ。
つくしちゃんのあーんな声や、こーんな声、隣の部屋の奴に聞かれると思ったら・・・ お前、そこに住んでられなくなるだろ?」
なんてヘラヘラ笑ってるし。
原因はあんたじゃん!
あんたがあたしに色んな事しちゃうから!
いや、流されてるあたしがいるのは分かってるけど・・・

はあ・・・

いつまでこんな関係続くんだろ?
この人に『然るべきお相手』が決まるまで・・・なのかな?
そんな終わりが来る事は、こうなる前から分かってた事で・・・
なのに何故だかこういう不健全な関係を結んでしまったこの人とあたし。
まあ、この人にとっては大した事じゃないんだよね。
いつもやってた事なんだから。
その場限りの刹那的なオツキアイってやつ。
でもあたしは違う。
あたしはそんなフシダラな性格してないのよ。
一度に何人もの人と同時進行・・・とか絶対無理だし。
気持ちがない人とどうこうなっちゃうなんて有り得ない。
そう、有り得ないのよ!
って事はさ・・・
あたしはこの『女の敵!』とも言える許し難きプレイボーイが好きって事になっちゃうじゃない!
あー、ヤダヤダヤダヤダ。
何よ、プレイボーイって。
もうボーイなんて可愛い生き物じゃないし!
性欲に支配されてるケダモノだし!
フェロモン駄々漏れのエロ門だもん!

ふう・・・

またまた溜息が出て来た。
そろりそろりとベッドから下りて、くしゃくしゃになってたバスローブを引き寄せて羽織る。

冷蔵庫の中で冷やされている、このペットボトルのお水は一体幾らしちゃうんだろ?
全然見た事ないラベルだし・・・
水のペットボトルなんかね、2Lのを88円で買ってるんだから、あたしは!

とか思いながら、蓋を開けてピカピカに磨き上げられたグラスに注ぐと、静かな部屋にとぷとぷとぷ・・・と音がする。
こくりと飲み下すと、ひんやりしたものが身体の中に落ちていき、少しだけ気持ちも落ち着いた。

「つくし?」

ベッドルームからあたしを呼ぶ声がする。
いつもは『牧野』とか『つくしちゃん』とか、『お前』なんて言ってるのに、時折不意に名前を呼ばれるとどきりとする。
いや、ずきり・・・かな。
折角落ち着いた気持ちを逆撫でされて、また小さく溜息が出た。
水のペットボトルとグラスを手にしてベッドルームに戻ったら、半裸の---いや、ホントは全裸なんだろうけど、下半身はドゥヴェに隠れてるから半裸に見える---西門さんが、ベッドのヘッドボードに寄り掛かってた。

「お水、飲む?」
「んー。」

気怠げに返事して、目を瞑ったまま掌で顔や首筋を撫でたりしてる。
そんなどうだっていい仕草までつい見てしまう自分にイラっとした。

どんだけ?
どんだけ、このチャランポラン男に毒されてるのよ、あたしは?

ベッドサイドまで歩いていって、「はい。」とグラスを渡したら、なみなみと入っていた水を一気に飲み干して、また「ん。」とだけ言ってグラスを返してきた。

寝惚けてるのかな?
それとも機嫌悪いの?
花沢類みたいになっちゃってる。

「何時?」
「え、何時だろ・・・?
3時くらい?
まだ寝られるよ。」
「ふーん・・・」

そのままベッドに沈み込んで行ったから、またすぐ寝るんだろうと思って、あたしはサイドテーブルに水とグラスを置いて、ベッドの端っこにぽすんと腰掛けた。

この人を見ていたくない。
だって心が乱されるんだもん。

そう思って背中を向けたのに、背後から伸びて来た腕に引き倒された。

「ぎゃっ!」
「うるせー。」

あっという間に背中から抱き締められて。
振り解こうにも腕でがっちりロックされてて逃げ出せない。
脚までしっかり絡んでいて、あたしはもうすっかり抱き枕状態だ。

ふう・・・と吐き出された吐息。
それってあたしの溜息と同じ種類のものなのかな?
それとも全く違うもの?

「つくし・・・」

ホント止めて欲しい。
そんな風にあたしのこと呼ぶの。
勘違いしそうになるでしょ。
この関係があなたがいつもしている『刹那的なオツキアイ』とは違うんじゃないかって。

胸苦しさがどんどんどんどん募って来て、何だか泣きそうになった。
絶対に泣く訳にはいかないから、ぎゅうっと目を瞑る。
そうしているうちに、段々眠気がやって来る。
背中から伝わって来る体温が心地良くて、安心できて・・・

ああ、あたしはこういうのに弱いんだ。
ホントだめだなあ・・・
分かってるんだけど。
分かってるんだけど、どうにも出来ない。
自分の心なのにままならないんだよね。
嫌になっちゃう・・・
この人はホントに厄介なの・・・


__________



クリスマスですよ、クリスマス・・・
バタバタしてるうちに年末ですよ、もう!
管理人の所のにはもうサンタ来ませんしねえ。
逆にお世話になった人や親戚の子なんかにプレゼントを送るおばさんサンタです。
Stay home ならぬ Stay in the room しているつくしのところにはこれからサンタが来るみたいなので、もうちょっとお待ちくださいませ。

今夜は簡単で美味しいクリスマスディナーを・・・とネットを流し見している管理人です。
ついねー、レシピ検索する時、『簡単』 『美味しい』 というキーワードを入れちゃいますわ(苦笑)
つくしのように庶民のクリスマスディナーを作ろうと思います!

全く関係ない話なのですが、カラオケに行きたい・・・
行かないけど・・・
独りで家で好きな歌思い切り歌えばいいんじゃん?とも思うけど。
多分ねー、ストレスです。
この Stay home 生活に飽きてるんです!
マイクを持って、ガーンと大音量で歌いたいんです!
取り合えず皿洗いしながら鼻歌歌って、お茶を濁しておきますー。
(「お茶を濁す」のお茶は抹茶のことだぜ。by 総二郎)


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サンタは予告なしにやって来る -後編-

朝食は当然のようにルームサービス。
人がシャワー浴びてる間に勝手に注文しちゃうから、何が頼まれてるかもわかんない。
ワゴンに載せられてやって来た沢山のプレートが、リビングのオーバル型のお洒落なダイニングテーブルにずらりと並べられていった。
「こちらにサインをお願いします。」と差し出された伝票に『西門』と書くのには物凄く抵抗があるけど、あたしの名前を書く訳にはいかないから仕方ない。
スタッフさんが部屋を出て行ったら、あたしの口からはまた深い溜息。

はあ・・・

絶対に手に入らないものを、束の間手にした振りをするのは、あたしの中の何かをすり減らす気がする。
そこにまるでタイミングを見計らったかのように、西門さんがベッドルームから出て来た。
その姿はブラックスーツだ。
今日はクリスマスだし、これからどこかフォーマルな場にでも呼ばれてるんだろう。
それにしても、フツーに会社に行くあたしの服とのギャップが酷い。
こういうのがまた地味にあたしを落ち込ませるんだけど、そんな事知らないだろうし、全然気にしないんだろう。
いつもさらさらと溢れ落ちてる前髪を、整髪料か何かでかっちりと整えて、おでこが見えてるから新鮮に目に映る。

「何だよ? ジロジロ見ちゃって。
カッコよくて惚れ直したか?」
「そもそも惚れてなんかないもん。」

そうキッパリ言って目を逸らしたのに、ふふんと鼻で笑われてるのが耳に届く。
感じ悪い事この上ない。

「そんなの着て、今日はどこ行くの?」
「あー、これから一つ重要な仕事あってな。」
「ふうん・・・」
「つくしちゃん、俺のこと気になっちゃう?」
「別に・・・
朝から堅苦しいもの着てるなって思っただけ。」
「よく似合ってるだろ?」

まあ、似合ってるわよ。
とってもよく似合ってて格好良い。
絶対に素直に言ってあげないけど。

「いいんじゃないの?
それでまたフェロモンばら撒いて、今夜のお相手を射止めてくるんでしょ。」
「んーーー。
それが、豆腐に鎹、糠に釘・・・ってヤツもいるんだよなぁ。」

ちょっと眉根を潜めて、意味不明な事を呟いてる。

「ま、とりあえずメシ食おうぜ。」

何が『とりあえず』なのかも分からないけど・・・
促されて、テーブルの上のプレートからクロッシュを外すと、典型的なイングリッシュ・ブレックファストが登場するのかと思いきや、表面がツヤッツヤでキツネ色したまあるいパンケーキが重なっていた。
一気に心が浮き立つ。

「わ!」
「好きだろ、そういうの。」
「うん。」

ふわっふわとろっとろなスクランブルエッグに、ちょっと焦げ目の付いた厚みのあるベーコン。
そこにグリルされたトマトとマッシュルームが添えられてる。
あたしの好きなものばーっかり。
もう一つのプレートはグリーンサラダ。
その隣のプレートには綺麗にカットされた苺とブルーベリーとホイップクリーム。

「ミルクティーだろ?」
「・・・うん。」

完璧にあたしの食の好みを把握されちゃってる。
茶道宗家の若宗匠がサーヴしてくれるティーカップが、ほんのり湯気をたてながらあたしの前に置かれた。

「・・・ありがと。」
「冷めないうちに食えば?」
「言われなくても頂きますー!」

見た目の印象と違わず、どれもこれも美味しい朝食に、あたしは束の間忘れてしまう。
向かいに座って優雅に食事している相手が、あたしの心をかき乱す元凶だという事を。
「おっいしー!」とつい呟いちゃうのを小さく笑われても無視して、どんどん食べ続けた。
食後にお代わりを淹れてくれた2杯目のミルクティーをゆっくり口に含みながら、会社に定時に着くには何分後にこの部屋を出たら間に合うかな?なんて考える。

「なあ、お前のさ・・・」
「何よ?」

折角幸せな朝食でお腹を満たしたとこなんだから。
変に水差さないで欲しい。
このまま気分良く仕事に行かせてよ。

「しょっちゅう吐いてる溜息、止めてやろうか?」
「えぇっ?」

つい、声の主を見てしまう。
西門さんには気付かれてないと思ってた。
寝てる時か離れている時にしか、溜息はこぼしてない筈だった。
それなのに何で知ってるの?

「お前、そろそろ俺を好きにならないようにする努力ってやつを止めれば?」

あまりの爆弾発言に身体がガチンと石のように固まる。
でも、でも、何か言い返さないと、あたしがこのチャランポラン男を好きって事になっちゃうじゃん!
慌てて気持ちを奮い立たせて向かい側を睨み付けた。

「はあ? 何言ってんの?
あたしは西門さんの事なんか・・・」
「うん、お前、ホントは俺のことめっちゃ好きだもんな。」

当たってる。
当たってるけど認めない!
絶対に!

「・・・自惚れてる。
世界中の女の子が自分を好きになるはずだ・・・なんて思って生きてるんでしょ。」
「流石にそこまでは思ってねえけど。
俺が何もしなくたって騒がれちまうのは不可抗力だろ?
だって俺、イイ男だから。」

そう、それはF4のような人達の定めというか・・・
人が羨むような物を沢山生まれながらにして手にしていて、自分達で選び取った訳じゃない。
特にこの容姿はね。
何か努力・・・してるのかな?
うーん、まあ、色んな勉強も相当させられたろうし、この人の場合、子供の頃からお茶のお稽古だって厳しく叩き込まれたんだろうけど。
この、人をイラっとさせる喋り方は性格よね?

「ハイハイ。また俺様発言。」
「単なる事実だって。」
「ねえ、結局何が言いたいのよ?
あたし、そろそろ会社に・・・」

変な雲行きだから、さっさと逃げようと思ったのに、そうは問屋が卸さなかった。

「お前が俺を好きだって話だよ。」
「だから、あたしは!
西門さんの事なんて!
これっぽっちも・・・」

ムキになって言い返したのを、流し目に載せたたった一言で遮られる。

「お前だけだよ。」
「は?」

少し口角を持ち上げて薄く笑う。
ああ、これって悪魔の微笑み?
つい見入ってしまうもの。

「お前だけ。
もう他の女なんてどんなに探ってもいないぜ。
俺にはお前だけなんだ、つくし。」

何言ってんの、この人?
頭おかしくなっちゃったの?
百戦錬磨で、常に女の子と不適切な関係を山と築いてるくせに。
それにまたそんな風にあたしを呼んで・・・
甘い言葉を囁くだなんて、反則なのよ。

「嘘なんでしょ?
またあたしの事揶揄って遊んでるんでしょ?」

それ以上の台詞が出てこなくて、頭の中をフル回転させながら言葉を探していると、すっと席を立った西門さんは、あたしの横にやってきた。
ぼーっと見上げていたら、なんと、おでこにちゅっとキスされた!

「な、な、な、な・・・」
「何だよ、なななって・・・ 
お前はホントおかしな女だなぁ。」

くくく・・・と笑いを押し殺しながら、勝手にあたしの左手を持ち上げてる。
「ほら、サンタ、来てやったぞ。」と勝ち誇ったように言って、薬指に何かを嵌められた。
指先を軽く握られたまま、目の前に持ってこられた左手には、何だかとってもキラキラした、複雑なカットが施された輝きがある。
これって、ガラス玉でも、クリスタルでもなさそうな・・・
まじまじと見詰めるけど、見れば見るほどそれはダイヤモンドとしか思えなくなってくる。
このキラキラ・・・
サンタって言われても・・・
単なるプレゼントにしては豪華すぎるでしょ?
そもそもこんな物をもらう間柄じゃ・・・

混乱し始めたあたしの横に、西門さんが跪く。
さっき指輪を嵌めた薬指に、キザな仕草で唇を押し当ててるのを、信じられない心持ちで見詰めるばかり。

「つくし、俺と結婚しようぜ。」

時間が止まる。
いや、止まってるのはあたしの思考か。

「ふうん、感激で声も出ないか。」

そう言ってにんまり笑ってる。
これは一体何の罠?

「ま、お前の気持ちは分かってるから、問題ないよな。
じゃ、腹拵えも出来たし、あっちの部屋で気持ち確かめあっちゃう?」

ぐいと手を引っ張られて、席を立たされる。

「え? ちょっと離してよ。
あたし仕事に行くんだってば!
西門さんだってその格好で重要な仕事に行くんでしょ?」
「あー?
俺の重要な仕事はもう終わったんだけど。
お前ってホント鈍感。」

そう言って、顔を近づけてくる。
逃げる間もなく長い腕に絡め取られて、濃厚なキスに翻弄されて。
かくん・・・と膝から力が抜けたところを、西門さんに抱き締められた。

「プロポーズしたんだけど。
ちゃんと分かってるか?」

そ、そうだった。
どう見てもダイヤモンドの煌めく指輪を嵌められて、結婚しようって言われたんだった。
それもどうも冗談じゃなさそうな気配。

「か、か、考えさせてっ!」
「考える余地ないだろ?」
「いやっ、考えなきゃなんない事、いっぱいあるでしょ?」
「ない。
お前は俺が好きで、俺はお前が好き。
それでいーじゃん。」
「西門さんはあたしが好きなの?
そんなの初耳なんだけどっ!」
「お前だって俺が好きなんて言ったことねえじゃん。
バレバレだけど。」

あー、もー、この人に抱き締められたままじゃ冷静に考えられない!
とにかく離れないと!
離れて態勢を立て直さねば!

「か、か、会社に行かなきゃ!」
「有休取れよ。
どうせたっぷり余らせてるんだろ?」
「いや、ちょっと、それは・・・」

もごもご言ってるうちにまたキスをお見舞いされ、心臓は破裂せんばかりにばくばく鳴って、また何にも考えられなくなっていく。

「好きだ、つくし・・・」

そう耳元で囁かれ・・・
あたしはこの自分勝手なサンタクロースに、あっさり陥落してしまったのだった。


________________



総二郎に「お前だけ」と言わせたくて書きました(笑)
「お前だけ」3連発、お楽しみ頂けましたでしょうか?
後編、だらだらと長くなってしまったのですが、どこを削っていいか分からず^^;
長いままUPしてしまいますー。

ちょっと体調不良により更新作業が出来ず。
ギリギリ25日中のUPとなりました。
お待たせして申し訳ありませんでした。
クリスマスのディナーは、24日はフライドチキンを揚げて、25日はステーキにしたんですけど。
ステーキは火が通り過ぎて「肉固い!」と不評でした。
明日細切れにして、炒飯にしてやる!

サンタはやっぱり来なかったので、自分で自分に何かいい物買ってあげようかと思います(苦笑)


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