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hortensia

Author:hortensia
花男にはまって幾星霜…
いつまで経っても、自分の中の花男Loveが治まりません。
コミックは類派!
二次は総二郎派!(笑)
総×つくメインですが、類×つく、あき×つくも、ちょっとずつUPしています!
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I’m just a simple man

2人で眠る時、牧野を腕枕するのが好きだ。
もう半分夢の中へと引き込まれてうとうとしている牧野の頭を、左腕に載せて寄り添う至福のひととき。
無意識なんだろうけれど、牧野が寝心地のいい場所を探って、俺の腕の上で頭を微かに揺らしてる様が妙に愛おしいんだ。
それだけ俺が一緒にいる事に慣れて来たんだなあ・・・とか。
俺の隣でリラックスしてるんだよな、これって・・・とか。
そうやって安心しきって眠ろうとしてる牧野を見てるとしみじみと幸せを感じる。
こんなちょっとした仕草にも幸せを覚えてしまう、俺って単純な男だったんだなって牧野に気付かされた。


いつもならすぐに寝入ってしまう牧野が「ねえ、今何時・・・?」とちょっと溜息混じりの柔らかな声で聞いてくる。

お? 珍しいこともあるもんだ。
今夜は体力に余力があるからって、もう一戦誘ってんのか?
どんとこい!
俺はいつでもOKだぜ!

ちょっと期待に胸を高鳴らせながら、ベッドサイドをちらりと見遣る。
牧野が長年愛用しているというデジタルの目覚まし時計は、0:02と表示していた。

「今0時過ぎたとこ。」

それを聞いた牧野が、眠いからなのか妙に間延びした声を出す。

「あー、おたんじょーびおめでとぉ、西門さん・・・」

そう呟いてこてんと頭を俺の胸元へと寄せて来た。
誕生日は明日だと思っていたから、その台詞にちょっとだけ驚いて。
だけど一番最初に牧野から「おめでとう」と言ってもらえた喜びがじんわりと心を満たしてく。

「おたんじょーびに何か食べたい物ってある?」

ふわわ・・・と欠伸付きでそんな事聞いてくる。
牧野が作ってくれる手料理の事だと分かっちゃいるけど、この場合の答えは一つしか無いだろ。

「んーーー、お前?」
「もぉ・・・、そうじゃなくて。
ご飯よ、ご飯。
何食べたい?」
「だから、お前。」
「もう、ホンっト、エロ門なんだから・・・
じゃあ、欲しい物は?
一緒に買いに行こうよ。
あ、勿論あたしのお財布の範囲内でだよ?」

俺、欲しい物なんかあったっけ?
牧野といる様になってから、俺は物欲がすっかり無くなってしまった。
どんなハイブランドの服や靴も牧野の前では無意味。
それどころかシーズン毎に買い替えていると言ったら白い目で見られる始末だ。
気に入ってる車で牧野の前に現れたって、派手過ぎる、目立ち過ぎると眉間に皺を寄せてるし。
スイスの最高峰ブランドの腕時計なんか、『傷付けたら困るからあたしと一緒の時にはしてこないで!』と言い渡された。
牧野にとって、俺が身に付けてる物や、手にしている物はどうでもいいらしい。
大事なのは「俺」という人間だけ。
それでも服着ないで裸でいるとギャーギャー騒ぐんだけどな。

「欲しいもん・・・。欲しいもんか・・・。」
「何かひとつくらいあるでしょ?
あたしでも買えそうな物。」
「んーーー、金で買えないもんなら思いつくけど。」
「えーーー?
お金もろくに無いのに、お金で買えない物なんて用意してあげられないよ・・・。」
「そうでもないぜ。
俺が欲しいのはお前。」
「またそれなの?」
「そ。おれはお前が隣にいてくれたら、他には欲しいもんねえや。」

そう言ってすぐ目の前にある頭の天辺にキスを落とす。
くぐもった声が小さく聞こえてくる。

「そんなのプレゼントになんないよ・・・。」

つい、くすりと笑いが溢れた。
『牧野つくし』っていう、最大のプレゼントの前では、全てが色褪せる。
もう一番大きなプレゼントを手にしてしまった俺が次に望むのは・・・、『2人の愛の結晶』だけど。
それはもうちょい先でいい。
まだまだ2人での時間を重ねていたいから。

「じゃあ朝目が覚めたら、つくしちゃんのキスで俺を起こして。
それで俺は一日幸せ。」

な、俺ってこんなに単純な男なんだよ。
牧野は俺の事、捻くれてて複雑で、とびきり面倒な人間だと思い込んでるけどさ。
牧野といると思考はどんどんシンプルになってく。
牧野がずっと笑顔でいられる為に俺がすべき事は何なのか、そればっかり考えて。
牧野が俺に笑い掛けてくれたらそれだけで自分の頬もだらしなく弛んでしまうんだから、結局目指すところはひとつなんだよ。

「あと、お前が笑っててくれりゃ、それが最高のプレゼント。」


_________



音沙汰無しの日々が続いてしまい申し訳ありませんでした。
本日12月3日、総二郎のお誕生日です。
という事で、自分に鞭打って帰ってまいりました(苦笑)
お誕生日SS第一弾は、ずっと温めていた腕枕ネタでお送りしました。
まあ結局、つくしの事を好きになってしまうと、誰もが「つくしが笑っていてくれたらそれでいい!」になっちゃうんですよね。
翌朝、狸寝入りしている総二郎につくしがキスして照れまくっているところを想像してやって下さい。


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テーマ:二次創作:小説
ジャンル:小説・文学