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hortensia

Author:hortensia
花男にはまって幾星霜…
いつまで経っても、自分の中の花男Loveが治まりません。
コミックは類派!
二次は総二郎派!(笑)
総×つくメインですが、類×つく、あき×つくも、ちょっとずつUPしています!
まず初めに「ご案内&パスワードについて」をお読み下さい。
https://potofu.me/hortensia

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人の気も知らないで -side 総二郎-

今日は総つくSSで。
総二郎の夏の悩みです。


__________


夏。
とにかく暑いし、明るい日差しの下で誰もが開放的な気分になる季節。
世の女達が薄着になって、惜しげも無く素肌を晒しながら街を行き交う。
嘗ての俺は、その恩恵に与り、目の保養をしたり、時には摘み食いをしたりと、その光景を夏の楽しみだと捉えていたが…
牧野と過ごすようになってからは全く正反対の考えを持つようになった。

何処で誰がどんな邪な思いを抱いて見てるか分かりゃしねぇ。
牧野の白くて華奢な肩や、ほっそりした手脚を他の奴に見られてたまるか!
これを堪能出来るのは俺だけでいいんだよ!

だと言うのに、この鈍感で天然で能天気な女は、見る度に眉をひそめたくなる格好をしている。

肩が丸出しのキャミソールにデニムのホットパンツだ?
おいおい、お前、どこまで見せるつもりなんだよ?
まるで水着だろ、その格好。
「だって暑いし。」じゃねぇ!

そのチュニックワンピースだって、腕も脚も丸出しなんだよ。
下は辛うじてショートパンツを履いてるが、見様によっては薄っぺらな布一枚纏っているようにしか見えねぇだろ!
「これ、涼しいんだもん!」って、少しは人目を気にしろよ!

お、今日のワンピースは気持ち丈が短めだが、パフスリーブで肩も隠れてほっと一息…と思ったら、背中がばっくり空いてやがる。
だーーーーっ!
この女、俺の話聞いてねぇのか!?

そんなこんなで、この季節は会う度にまず服を買いに行く事になる。
勿体無いと嫌がる牧野をギロリと睨みつけて黙らせて、手近なブティックに引きずりこむ。
暑くならないように、でも肌を出し過ぎないように…と俺が選ぶ服を、仏頂面で試着するもんだから、店員の「良くお似合いです。」の言葉もどこか及び腰だ。

白いコットンの薄手のブラウス。
ロールアップすると半袖になるけど、そのまま着てれば7分丈。
下は膝下まである細身のカーゴパンツ。
うん、いいんじゃねえの?
これなら許容範囲だ。

「これ、このまま着ていくから、着て来た服を包んで貰ってもいい?」
「はいっ! 少々お待ち下さいっ!」
「お客様、タグ、お取りします!」

固まっていた店員達が急に動き出した。
会計をしながら待っていると、新しい服を纏い、仏頂面をした牧野がこっちにやって来る。

「ねぇ、なんで会う度会う度服買っちゃうのよ?」
「はぁ? お前がちゃんとした服着てこねぇからだろ?」
「ちゃんとしてなくて悪かったわねっ! どうせあたしは西門さんと違ってビンボーですからっ!」
「おいおい、つくしちゃん… 大きな声出すから、店の人達びっくりしちゃってるぜ。」

はっとした牧野が慌てて店員にぺこぺこ謝ってる。

このバカオンナ!
俺はな、別に高い値段の服買えって言ってる訳じゃねぇよ。
他の男が振り返りたくなるような服着るなっつってんの!
「誰もあたしなんか見てないって!」とか言って、能天気にしてるけど、その横でどんだけ俺が睨み利かせてるのかまるっきり分かっちゃいねぇくせに。
この分だと、会社でどんなに言い寄られてるか分かったもんじゃねぇな。

牧野の腰をぐっと抱いて俺に引き寄せ、店を出る。

「ちょ、ちょっと西門さん、恥ずかしいってば…」
「何でだよ? 俺達恋人同士なんだから別にいいだろ?」
「や、それにしたって、こんなに人通りのあるところで密着しなくたって…」

顔を赤らめて、俯きがちになる牧野。
それでも無理矢理身体を離したりはしないで、俺のなすがままになっている。

ふん。お前ね、人通りがあるからこそ密着してんの。
このオンナは俺のものって見せびらかしてんだよ。
ま、誰もいなくたって離さないけどな。

「ごめんね…」

不意打ちの濡れた上目遣いの視線にズキュンとハートを撃ち抜かれ、一瞬言葉が出てこない。

「…何が?」
「またお洋服買ってもらっちゃって… ありがと。」
「俺が勝手に買ってるだけだからいいんだ。別に気にすんな。」
「うん、でも… ホントは嬉しいんだけど、ついつい文句言っちゃうし…」
「つくしちゃんの意地っ張りは重々承知してるって。
俺が選んだ服着てるの見てるのって、それはそれで嬉しいんだぜ。」
「そういうものなの?」
「そういうもんなの。」

俺が見たてた服を着て、牧野が俺色に染まってくのは、なんとも言えない満足感がある。
そうして2人きりになった暁には、あのボタンに手を掛けて、その内側に手を這わせって、そんな邪な事考えてんのは無茶苦茶胸が湧き立つ時間だ。
服買ってやる醍醐味だろ、そこは。

俺の腕から飛び出して、ペットショップのショーウィンドウにへばり付いた牧野。
妙なオーバーアクションと口パクで、ガラスの向こうの仔犬と仔猫が可愛いと俺に伝えてくる。
振り上げた華奢な腕が、陽に透けた薄いブラウスの中で泳ぐのを見て、心臓がどくんと跳ねた。

肌の露出を隠したつもりでいたけど、この透けてる感じって妙にエロいじゃねぇか!
あー、もう、何着せときゃいいんだよ、このオンナはー!
夏はずっと部屋に閉じ込めておくべきなのか?

実際には出来もしない考えが頭を過ったりする。
それ程俺は牧野に夢中だ。
だというのに、牧野自身はどこまでも無頓着。

ったく、人の気も知らないで。
そんな笑顔してんじゃねぇよ。
通りすがりの奴等が、見てんだろうが。
お前の笑顔って、相当破壊力あんだぜ。
この俺の澄まし顔なんて、一瞬にして吹っ飛ばす。
そんじょそこらの男なら、簡単にハートに矢がつき刺さるんだ。
俺がヤキモキしてんの、わかんねぇのか、鈍感牧野?
あぁ、服装だけ気をつけたって意味ねぇな。
あの笑顔は季節問わねぇもん。
やっぱり早く〈俺だけのもの〉にしちまわねぇと、この身が持たねぇよ!


__________


今日は「心の器」をUPする予定だったのですが、今、公私共に多忙でして…
なかなか時間が取れませんー!
と言うことで、夏っぽいSSが残ってたので、出してきました。
独占欲の塊になってる総二郎。
くすりと笑ってもらえたら嬉しいです。


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人の気も知らないで -side つくし-

人の気も知らないで」のつくしVersionです。

__________


西門さんと『お出掛け』に行くのって苦手。
特に人がいっぱいの繁華街。
カッコよくて、背が高くって、スタイルだって抜群。
F4の西門総二郎、茶道家としての西門総二郎を知ってる人だって沢山いるし。
歩けばいつだって注目の的だ。
その隣にいるあたしって、貧相で全然釣り合ってないから、痛ーい視線を浴びせられる。
西門さんは「そんなくだらねぇこと気にすんなよ。」って一笑に付してるけど、あたしは気になるの!
どんなに沢山の人に囲まれても、あたしの腰に手を回して、耳元に唇寄せてこそこそ話して、ベタベタくっついて。
そんなことするから余計に目立つんだっつーの!
本人曰くコントロールしているはずのエロ門フェロモンも滲み出してるし、あたしが隣に居たって、ウットリ見つめてきたり、ぽーっとしてる女の子がわんさかいる。

「だってしょうがねぇじゃん、俺、カッコいいんだもん。
そんなカッコいい彼氏がいて、牧野は幸せだなー!」

なんて笑ってて、ホントむかつく。
西門さんの元・テリトリーの辺りは要注意ゾーン。
どんなに2人で仲良さそうに歩いてたって、あたしになんか目もくれず、ガンガン攻撃してくる女の人がいる。
そういう人って大抵、昔3回ルールとか言って、バカなことしてた時のお相手とか、そこまではいかなくてもナンパして一緒にお酒飲んだりした人だと想像できて。
無茶苦茶いらっとさせられる。

今も西門さんの右手はあたしの腰に巻きついてるのに、左手にはセクシーで露出の多いお洋服着て、甘ーい香りのコロンとバッチリメイクで、西門さんを誘惑しようとする、知らない女の人が手を掛けてる。
まるであたしが透明人間になったかのような女の人の態度がまた癇に障る。

「すっごい久し振りー! 元気だったぁ?
全然クラブで見かけなくなっちゃったんだもん。
ねえねえ、これから一緒に飲みに行こうよぉ!」
「んー? この通り女連れなんで。
俺、もう遊ぶの止めたんだ。品行方正なオトコになったの。
だからごめんね。他当たってくれる?」

そんなこと涼しい顔に笑みを浮かべながら言ってる西門さんは、やんわり女の人の手を振り解いた。
「えー? ちょっと待ってよぉ!」とまだ声が追いかけてくるけど、素知らぬふりして、あたしの背中を押して歩き出す。
あたしの顔を覗き込んで、

「ごめんな。気にすんなよ。名前も憶えてない女だから。」

ってとびきり甘い流し目を寄こすけど、あたしの顔は強張ったままだ。
まったくもうっ!
心臓がどくんどくん鳴ってる。
身体中の血が物凄い早い速度で駆け巡ってる気がする。
思わず親指をぎゅっと握り込んで、固ーい拳骨を作る。
あー、もう、この右の拳をケロっとまるで何も無かったかのような顔してるこのオトコの鳩尾に叩き込んでやりたい。
でも今遊んでる訳じゃないし…
過去の所業に嫉妬してどうする?
そんな奴だって嫌っていう程知った上で一緒にいるんだから…
だけど、もっとキッパリお断りしてもいいんじゃないの?
あんなセリフじゃなくて、「こいつが俺の彼女だ!」くらい言ってよね!

今日はあたしの会社のレクリエーションで、公園のBBQエリアでBBQ。
何だかしつこく場所や時間を聞いてたけど、またいつもの心配性が出たか…くらいに思って、深く考えずに教えたあたしがバカだった…
まさかこんな事になるとは。
今目の前にあるのは何だろう…?
西門ハーレム?
あたしの同僚や後輩、うるさ型のお局のお姉様方までが目をハートにしながら西門さんを取り囲んでる。
愛想良く持ち込んだ高級肉を焼いて、次々と色んな女の子の紙皿に入れてあげてる。
こんなことする人とは思ってなかった。

「ホントに牧野さんの彼氏なんですかー?」
「ええ、高校の時からの後輩なんです、牧野は。」
「牧野さんにこんなステキな恋人がいるなんて、全然知りませんでした!」
「あいつ、俺の事、職場の方に隠してるんですか? しょうがないなぁ…」
「えー? 茶道の先生なんですか? 見えないー! モデルさんかと思っちゃいました!」
「もしお茶に興味があったら、是非お稽古の体験にいらして下さいね。
牧野の同僚の方なら特別価格でお受けしますので。」

皆がきゃあきゃあ騒いでいるのに、お得意の爽やかな微笑みで一つ一つ受け答えしてる。
そんなことしたら余計に騒がれるっつーの!
っていうか、あたしこそ大きな声で叫び出したい程、胸のムカムカが止まらないんですけど!
もーーーーー! 人の気も知らないでっ!
封印してた百戦錬磨のプレーボーイの実力、こんなところで発揮してんじゃないわよ!

男性社員は呆気にとられて、西門ハーレムを見つめるばかり。
スイマセン、ホントーにスイマセン!
あたしだってこんなことになるとは思わなかったんです!
親睦を深めるはずのレクリエーションで、全く男女間の親睦が深まらないというこの事態…
許して下さいーーーーー!
あたしにあのオトコを止めるのなんかムリなんです…

「ああ、牧野君、彼は…」
「あ、課長、すいませんっ! あの…その…」
「牧野の上司の方でいらっしゃいますか?
ご挨拶が遅れて大変失礼しました。
西門と申します。いつも牧野がお世話になっています。
今日は突然お邪魔しまして、申し訳ありません。」

いつの間にかあたしの横に立った西門さんが、課長に名刺を差し出してる。

「いやいやこちらこそ、差し入れをして頂いたみたいで。…茶道西門流。名門ですな!」
「恐れ入ります。今後とも、牧野の事、どうぞ宜しくお願いします。」

そう言って課長に頭を下げてるから、とりあえず慌てて一緒に頭を下げた。
はぁーーー。何でこんな事になってんの?
頭を上げて西門さんの横顔に目を走らせたら、口角が緩やかに上がっていくのが見えた。
まだ何か企んでる???
悪い予感が頭の中を過ってく。

「結婚まではこちらにお世話になりたいと思ってますので。」

さらりと爆弾発言した西門さんは、余裕の笑みを浮かべて、ゆっくりと周りに視線を巡らせてる。
あたしは今にも気絶しそうだ。
思わずくらりと身体が揺らいだら、「どうした? 大丈夫か?」なんて言って、あたしの肩を抱き寄せてる。
ハーレムの女子軍団から「きゃーーー!」と黄色い声が上がる。
あー、ホントに気絶してしまいたい!
それもこれも全部西門さんのせいなんだからね!


__________


Blog開設当時からずっと遊びに来て下さっている方から、お話のヒントを頂いて書いてみました!
「『人の気も知らないで』はつくしバージョンでもいけそうじゃないですか?」と言って頂いたのですが…
こんな感じで良かったでしょうか?
総二郎Ver.とちょっと絡めてみました!

「心の器」63話、保存する前にPCがフリーズして、かなり文章が消えまして…
今日はもう書けない。・゜・(ノД`)・゜・。ので、こちらをUPと相成りました。
IEのタブ、立ち上げ過ぎたー。


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