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花男にはまって幾星霜…
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総×つくメインですが、類×つく、あき×つくも、ちょっとずつUPしています!
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茜色に包まれて

いきなりの類つく投入!
ちょっと思いつきで(^^ゞ
今みたいな季節の週末、友達以上恋人未満の2人です。

__________


<つくし20歳 類21歳 立夏の頃>


「あたし、この季節が一番好きかも!」

牧野が黒髪を爽やかな風に靡かせながら、茜色の空気の中をふわふわと漂う。

「桜の花の咲く頃もホントに綺麗だったけど、その後にやってくる新緑の季節って、すっごく気持ちいい。梅雨までのこの寒すぎず、暑すぎずっていう時期。ねぇ、類もそう思わない?」

柔らかく笑うその表情。
俺の胸に響く。

「そうだね、確かに気持ちいいね。」

そう答えて、俺も牧野に笑いかける。

牧野のアパートの近くの川沿いの遊歩道。
川面に夕日が映える。
2人で手を繋いで、ゆっくり散歩する。

「あー、もうすぐお日様沈んじゃうね。」

茜色が夕闇色に代わるまであと少し。
ちょっとでもこの時間を引き延ばしたくて、夕日に向かって歩いていく。
牧野が茜色に染まってる。

夕暮れの遊歩道は、色んな人が歩いている。
仕事から帰宅する人。
犬の散歩をする人。
ジョギングやウォーキングをする人。
公園や学校帰りの子供達。
でもこうやって手を繋いで歩いている2人組はあんまり見かけないから、ちょっとくすぐったい気持ちになる。

牧野はすれ違う犬の散歩をしている人に必ず声を掛けている。
大抵飼い主さんも挨拶を返してくれて、「撫でてみます?」なんて言ってくれる。
そうすると俺の手なんかぱっと離して、犬にまっしぐら。
そう簡単にこの手を振り解かれるのは、ちょっとつまらないんだけど。
犬と戯れてる牧野の笑顔はキラキラ輝いてるから、見守る事にしてるんだ。

「ねぇ、類ー、可愛いよぉ! このコ、小っちゃくてふわっふわ!」

そう言いながら、犬にキスせんばかりに顔を近づけて撫でている。

俺だったら牧野の事をそんな風にしたいのに。
分かってないよ、本当に。

牧野は変わらないようでいて、少しずつ変わってきている。
それは俺のせいだって自惚れてもいいのかな。
高校の時の牧野は、小さな身体に爆発的なエネルギーを詰め込んだ、元気の塊みたいな女の子だった。
この頃の牧野は、どこか力が抜けて、嫋やかな雰囲気を纏うようになった。
その様が俺の心をますますくすぐるんだ。
俺と過ごす時間が、牧野をそうさせているんだとしたら…
ちょっとずつ期待が大きくなるんだよ。

牧野、俺に向かって歩いて来て。
俺の手を取って。
牧野の今までの痛みも苦しみも悲しみも、俺が手当てするよ。
優しく優しく触れて、忘れさせてみせる。
だから、俺には牧野の全部を教えて。
そして笑顔を見せて。
俺の傍にいてよ。
あんたが俺を選んでくれたら、俺は他に何も欲しいものはないんだ。

夕日がとうとう沈む。
最後の煌めきが、川の向こうの景色の下に消えていった。

「そろそろ戻ろうか?」

名残惜しそうに夕日が消えて行った方を見ている牧野に声を掛ける。

「うん、そうだね。」

消えゆく茜色に染められた牧野が頷く。

「今夜は何を作ってくれるの?」

「何にしようか? 類の好きな物を作りたいな。」

「俺はあんたが作ってくれるものなら何でも食べるよ。」

「もうっ。それじゃメニューが決まらないでしょ。」

2人で買い物して帰ろう。
牧野の小さなアパートの食卓で食事しよう。
そしてまた明日もこうやって、牧野と茜色の風の中を歩けたら…

きっとちょっとずつ俺たちの距離は縮まってる。


-fin-


茜色pola



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ジャンル:小説・文学