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hortensia

Author:hortensia
花男にはまって幾星霜…
いつまで経っても、自分の中の花男Loveが治まりません。
コミックは類派!
二次は総二郎派!(笑)
総×つくメインですが、類×つく、あき×つくも、ちょっとずつUPしています!
まず初めに「ご案内&パスワードについて」をお読み下さい。
https://potofu.me/hortensia

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Milk tea

夜寝る前の最後の1杯はミルクティーって決めてる。
幸いあたしは何を飲んでも眠れなくなる・・・なんてこともないから、このミルクティーをゆっくり飲むのが至福の時だ。
薬缶のお湯がしゅんしゅんと沸騰した直後のお湯をポットに注ぐのが美味しい紅茶を淹れるコツ。
でもあたしは猫舌だから、大きめのマグカップに紅茶を注いだら、冷蔵庫から出してきたミルクをたっぷり足してる。
これでふうふう冷まさなくてもすぐに飲める温度になる。
時々黒砂糖の塊をぽこんと入れて、ちょっと甘めのミルクティーを飲むことも。
今夜は、もうお菓子を食べない!と心に誓って、代わりに黒砂糖をひとつマグカップに落とした。
大きさがまちまちな黒砂糖の中でも、ちょっと大きめの塊を選んだりするのがまた楽しかったりする。
マグカップに当たってもカチャカチャ音を立てないように・・・と買った、木で出来た小っちゃなスプーンでくるくると掻き混ぜたら、あたし好みの今夜の1杯が出来上がる。
お気に入りの小じんまりしたソファにぽすんと身を埋めて、両手でマグカップを包みながらのんびりとミルクティーを一口飲んだ。
次に手に取ったのは最近ハマってる編み物の毛糸と編み棒。
暖かい部屋で大好きな飲み物を口にしながら、眠たくなるまでの時間を編み物して過ごすのは、あたしのリラックスタイムになってる。
今は自分のマフラーを編んでいるところ。
そもそもパパとママと進へのクリスマス・プレゼントを何にしよう・・・?と悩んでいた時に、偶然お店で見かけた毛糸玉を手にしたことから始まった、この編み物。
マフラーだとちょっと編み込み模様を入れたとしても、真っ直ぐ編むだけだし、あまり難しくないところがいい。
毎晩空き時間に編んでいると、3、4日で1本のマフラーを編めるから、達成感もあって、最近のあたしは毎晩編み物をしていた。
毛糸はウールの極太で、同系色の段染めなので、糸を変えなくても自然に何色もの色が混ざるのが、編み物初心者の自分にとっても向いてる。

さあ今夜も頑張っちゃうぞ!

そう思って編み棒を動かし始めた途端、ソファの上に置いていた携帯から着信音がする。
画面を見れば・・・ 類からのメッセージが届いていた。
嬉しくなって、編み棒と毛糸なんか打っ遣って、今度は携帯を手にした。

『牧野、何してた?』
『今は寝る前のリラックスタイム
ミルクティー飲みながら、ソファにいたよ
類は? 今そっちはお昼過ぎだよね? 休憩時間なの?』
『今は外歩いてる』
「じゃあ、寒いでしょ! 手が凍えちゃうんじゃない?
今日のお天気はどう?』
『晴れかな、多分』

「かな」って何よ?
更に「多分」って?
外歩いてるってんだから、空見上げれば天気がどんなかすぐ分かるでしょうが。

パリの気温は大体東京と同じぐらいだっていつも聞いてるけど、東京よりも風が冷たくて、体感温度はぐっと低いらしい。
なのに類はパリでは冬でもあまり車を使わずに、メトロやRERで移動している。
渋滞が凄いのと、運転が荒っぽいのとで、TAXIは乗りたくないそうで。

お仕事、捗ってるのかしら?
早く帰って来てくれたらなあ。

お正月休みが終わって、すっかり通常の生活に戻ってしまったあたしは、毎日大したお楽しみが無く、会社と自分の部屋を行ったり来たりしてる。
だから夜は大人しく編み物なんかしてる訳で。
類がヨーロッパ出張から帰ってくるのを心待ちにしていた。

類が東京にいたからって、毎日会えるわけじゃないけどさ。
それでも時差も無くって、距離も近いところにいてくれた方が、安心できるっていうか・・・
どうしても顔が見たい時は会いに行けるし・・・
やっぱり近くにいてくれるのがあたしは嬉しい。


以前、こういう話を桜子にしたら、「先輩は遠距離恋愛恐怖症です!」と変なレッテルを貼られた。

「道明寺さんとの恋愛のトラウマですわ。
NYと東京に離れた末にダメになったのですから、そう思われるのも不思議は無いですけれどね。
花沢さんがお留守の時にこそ、自由な時間がいっぱいおありになるのでしょうから、私ともっと会って下さってもよろしいのに。」
「別に道明寺は関係ないでしょ!
彼氏に傍にいて欲しいって思うのは普通のことじゃない?
誰だってそう思ってると思うけど?」
「ああ! このお話は、先輩が花沢さんにベタ惚れで、ひと時も離れていたくない程愛が深まった・・・という惚気でしたか。
私にそんな事を仰られるようになるだなんて、先輩も成長なさってるんですわね。」
「誰も惚気てないっつーの!」
「・・・どなたが聴いても惚気にしか聴こえないと思いますけど。」

綺麗な顔に、毒を含んだ笑いを浮かべた桜子を苦々しい思いで睨み付けた。


遠距離恋愛恐怖症なんかじゃない。
ただ類に会いたい。
それだけだよ。

『類、お仕事忙しいの?
体調大丈夫?』
『もうムリ』

ええっ? 「もうムリ」って・・・
そんなハードスケジュールで動いているんだろうか?
心配になっちゃうじゃん・・・

『どこか具合悪いの?
お医者さんに診てもらった?
お薬飲んでる?』
『薬はこれからもらうところ』
『じゃ、早くそれ飲んで、ゆっくり休んで!』
『じゃあ、今すぐ牧野んちの玄関のドア、開けて』

?????
何で玄関のドア?
パリの類とウチの玄関ドアと何の関係が???

意味不明な類の言葉に、頭の中はクエスチョンマークが飛び交うけれど。
首を捻りつつ、玄関まで来てみた。

え? ドア開けるの?
もう夜遅いし、一応女の独り暮らしだし、ちょっと怖いっていうか・・・

そう思った時、ドア越しにくぐもった声が聞こえて来た。

「牧野、ただいま。」

嘘っ?
類の声がする!

慌ててガチャガチャと鍵を外し、ドアを開けると、そこには遠く離れた所にいると思っていた類が柔らかな微笑みを浮かべながら立っていた。

「ただいま、牧野。」

もう一度そう言って、玄関土間に立ち尽くしてるあたしをふわりと抱き締める。
寄せられた頬っぺたはひやりと冷たくて、外の寒さを伝えて来た。

「お、お帰りなさい・・・
びっくりした・・・」
「うん。牧野欠乏症で、もうムリって思ったから帰ってきちゃった。」
「ど、どこか具合悪いんじゃ・・・?
お薬はどこでもらうのよ?」
「ここ。」
「え?」
「牧野の部屋。」
「あたしんち、そんなに置き薬ないけど・・・」

くすりと笑った類の声が耳元に落ちて来て。
破顔した類があたしの顔を覗き込んできた。

「ほら、牧野の大好きなちょっと甘いミルクティー。
あれ飲みたい。」
「へ? そんなのでいいの?」
「うん、牧野と一緒に飲んだら美味しいよ。
2人であの狭いソファに並んで座って、ミルクティー飲めたら、それが牧野欠乏症の薬になる。」

透き通った薄茶色のビー玉がきらっと光って、今度はどんどんあたしの顔に近付いてくる。
そっと唇を重ねる優しいキスをしても、やっぱり類の唇は冷たい。

早く類を暖めなくちゃ・・・

「じゃ、紅茶淹れる・・・」

柔く抱いてくれてる類の腕を解こうと、身体を離そうとしたけれど、類はそれを許してくれなかった。

「ちょ、ちょっと、放してくれないと紅茶淹れられないんだけど!」
「うん。紅茶もいいけど・・・
やっぱり牧野が一番の薬かも。」

そう言われて、また唇が重なる。
冷たい唇を感じてたはずなのに、段々互いの体温が融けあって、キスはどんどん甘くなった。
唇が離れた隙に、ほうっと熱い溜息を吐くと、類がまたにっこりと笑う。

「じゃ、牧野は頂いたから、次はミルクティー飲もうかな。」

もう、全く!
あたしの王子様は!
離れていると落ち着かないけど、一緒にいてもドキドキさせられっぱなし!
でも今夜は1人じゃなくて2人で飲めるミルクティーがとっても嬉しい。
冷えている類には熱々のを。
自分にはやっぱり冷たいミルクをたっぷり入れたのを淹れよう。

「うん、すぐに支度するから。
ソファで待ってて!」

ドキドキが止まらない心臓を抱えながら、足取りも軽くキッチンに飛び込んだ。


__________


久々の類つくでございました。
ミルクティーで何か書きたいな・・・と思った時、3人の誰でも書けそうな気がしたんですが(笑)
イチャラブな類つくを・・・とのお声を頂いたので、ちょっと頑張ってみました。
あんまりイチャラブでもなかったけどね(^_^;)

一昨日、またまた敬愛するパイセンと2人でデートに行って参りました(笑)
今度の行先は銀座、有楽町。
コレですよ、コレ
はいー、ミュージカル観てきちゃいました!
これがとっても面白くてですねー。
パイセンと2人、声を上げて笑いたいところを、ぐっと堪えて肩を震わせておりました。
互いに笑いのツボが同じなので、自分が肩を震わせていると、隣からパイセンが肘をグリグリしてきて、更に可笑しくなるという(笑)
特に主役の2人がはまり役でした!
因みに我らが茶人はですね・・・ 茶人的要素ゼロだった!という事だけお伝えしておきます(爆)
まだまだ公演は2月半ばまで続きますので、ネタバレ禁止!ということで!


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桜咲く

今日は3月30日、類のお誕生日です♪
「最近サボり気味だし、書くときは総二郎ばっかりで、もう俺の事なんか忘れてるのかと思ってた。」というビー玉王子の冷たーい視線に怯えつつ、書いてみたお誕生日SS。
Milk tea」のその後です。


__________


年明けのヨーロッパ出張、あれは俺にとって苦行以外の何物でもなかった。
冷たい北風が身に染みる冬のヨーロッパなんて、仕事以外で行く訳ない。
クリスマス休暇明けでぼんやりした頭の商談の相手は、打っても全然響かないし。
手応え薄いっていうのに、はるばる日本から『花沢のジュニア』が行ったからには成果も求められる。
俺の本心としては「こんな時期に俺をこんな所まで来させないでよ。」って感じなんだけど。

こんな時に牧野が隣にいてくれたら・・・
牧野が俺に向かってふんわり笑いかけてくれたら・・・
「類!」って呼んでくれるあの声が聞こえたら・・・
それだけで俺は心安らぐのに。

そうは思ったけど遠く離れた日本にいる恋人の姿は、携帯の中にしか見い出せない。
俺がいっぱい撮り溜めた牧野の色んな表情した写真の数々。
時差を気にしながら掛ける電話越しの声。
それじゃどうしても足りない。
本当の牧野じゃなきゃ俺の凍える心を温められないから。

仕方ないから強引に話を纏めて、さっさと帰国した。
12時間のフライトの末に辿り着いた牧野の部屋には、俺が焦がれていたものが全て揃ってた。
何より牧野がいて。
俺を見詰めて、ぱちくりと瞬きを繰り返した後に、浮かべてくれたその笑顔。
「お帰りなさい」って言ってくれた声が、耳から入って身体中を駆け巡ると、途端に指先まで血がかよう気がした。
自分の腕の中にやっと掴まえた牧野の身体。
こんなに小さくて華奢だというのに圧倒的な存在感で、俺の空虚だった心を満たしてく。

やっぱり、もうムリなんだ。
牧野無しで生きてくなんて。
牧野と出逢って、こうして想いを重ねる様になった今、ますますそう思う。
たった数日会えなかっただけで俺はこんなに弱く脆くなってた。
牧野が傍にいてくれさえすれば、何だって出来そうな気がするのに、離れていては自分を思い通りに動かす事さえ難しくなる。

こつりと当てた額と額。
こうしたからって俺の考えが伝わるとは思えないけれど。
牧野の額からはしっかりと牧野の体温が伝わってくる。

この温もりがいつも手に届くところにあって欲しい・・・
それが俺の今の願い。

そう思いながら目の前の牧野を見下ろしたら、近過ぎる顔の距離にはにかみながらも、くしゃっと表情を崩して微笑む牧野がいた。

「会いたかったよ、類。」
「俺も・・・ いや、俺の方がもっと・・・ もっと会いたかった。」

そう告げて、今度は唇と唇を重ね合わせる。
部屋にいた牧野の温かな唇と、外を歩いてきた俺の冷たい唇が融け合って、同じ温度になるまでそうしていた。



水曜日は、牧野の会社は定時退勤日。
俺の誕生日だからってDay offに・・・とならないところはいかにも牧野らしい。
俺も仕事をさっさと片付けて、牧野を迎えに行く。
会社の前の街路樹は桜だけれど、まだまだ咲き始め。
ちらほらと綻んだ蕾は、もうすぐビルの谷間に掻き消えてしまう弱い陽の光の中、心なしか寒そうに咲いている。
ぼんやりとその枝を見上げていたら、視界の端に牧野が小走りで俺に向かってくるのが見え、俺はそちらに向き直った。

「類、ごめん、お待たせっ!」

ちょっとだけ息を弾ませた牧野が俺の前に立って、ほんのり桜色に染まったその顔を綻ばせるから、こちらも自然と笑顔を引き出される。
乱れた前髪を指先で整えてあげたら、恥ずかしそうに額を押さえた。

「全然待ってないよ。今来たとこ。
レストランの予約までちょっと時間があるから、一緒に行きたいところがあるんだけどいい?」
「うん、勿論!
だって今日は類のお誕生日だよ。
類の行きたいところに行って、類の食べたいものを食べようよ!」

そっと俺の手に重なる牧野の手は温かい。
恋人繋ぎしながら夕暮れの歩道を、人混みに紛れながら歩いているけれど、俺の耳には街の喧騒も届かない。
ただ牧野の話す声だけが聞こえて来て。
俺は右隣の牧野の存在感に、心底安心していた。

欠けていたものがぴたりと嵌まったような。
穴が開いていたところを綺麗に塞がれたような。
そんな気持ちになるな、牧野と会えると。

車での移動の間も牧野の他愛もないお喋りをBGMにしていると、目的地はあっという間だ。
そこは早咲きの桜がある公園。
都会のど真ん中にあるけれど、ライトアップも特にされていない夜の帳が下り始めた公園は人気も疎らだった。
牧野の手を引いて、目的の桜の木があるところまで歩いていく。
街灯の光に照らされた桜の花は色を失い、白い雪のように見えた。

「あー、桜! もうこんなに咲いてる!」
「この木、日当たりがいいみたい。
だから他の木より開花が早いらしい。」
「すごーい! お花見出来るのはまだ先かと思ってたから嬉しいなあ。
夜桜見物だね、類!」

キラキラと輝く瞳は頭上の花々を映し込み、更に一層輝きを増す。

「あんた、桜好きでしょ。
散歩した時に見つけたから、連れてきたいって思ってたんだ。」
「それは嬉しいけど・・・
類ってば相変わらず会社抜け出して散歩なんかしてるの?
花沢のジュニアは昼寝だけじゃなくてサボリの常習犯だなんて知られたら大変だよー。」
「・・・人聞きの悪い事言うね。
仕事と仕事の合間の気分転換に散歩位したっていいでしょ。
牧野が仕事中におやつをつまんでるのと変わんない。」
「しっ、失礼ねっ!
あたしだっておやつを食べるのは休憩時間だけですー!」

ムキになって言い募る子供っぽいところまでが可愛く見えて、ついくすりと笑った。

「俺にとっては散歩が休憩時間。
そのお陰でこの木見つけられたんだから、お得だったと思わない?」

『お得』という言葉に弱い牧野を知っているから、態とそう言ってみたら、俺の可愛い彼女は小首を傾げてちょっと考え込んでから、納得したように頷いた。

「うん、まあ、そうかもね?」
「『かもね?』じゃなくてそうでしょ?」
「ふふふ。お誕生日の夜に桜が見られるなんて、類はいい季節に生まれてきたよね。
ご両親に感謝だねー。
あたしなんて『つくし』って春に出てくるものの名前なのに、冬生まれで変だよ。」
「そう? 俺は好きだよ、『つくし』って名前。」
「類は『牧野』としか呼ばないじゃない。」

そう言われて、今夜のディナーの後にと用意してきた台詞が、一寸早く口から出た。

「じゃあさ、あんたの全部、俺に頂戴。」
「・・・え?」

意味が分からないのか、まじまじと俺を見詰めてくる牧野の視線をしっかり受け止めて。
大事な言葉を一言一言、ゆっくりと紡いでいく。

「あんたの名前を俺だけが呼び捨てにする権利も。
それを一生独占することも。
俺と同じ苗字になってもらう勇気も。
全部全部欲しいんだ。
その笑顔をこの先ずっと独占させて。
ずっと隣にいて欲しい。
この先ずっと一緒にいられるように、俺のものになって、・・・つくし。」
「る・・・い・・・」

さっきまで楽し気で、光で満ちていたその両の目には、今にも零れ落ちそうな涙が浮かんでる。

「あたし・・・なんかでいいの?」
「あんたじゃなきゃヤダ。」
「でもあたし、類には釣り合わないよ?」
「そう思ってるのは牧野・・・ つくしだけでしょ。
俺と一緒にいられるのはあんただけ。
俺が必要としてるのはあんただけ。
俺が欲しいのは・・・ あんだたけだよ。」

ぽろりぽろりと落ちて、頬を濡らしてく涙を親指で拭った。
泣かせているというのに、その涙の雫は宝石のように綺麗で、牧野の顔をキラキラと彩るから見惚れてしまう。

「類・・・ 大好き・・・」
「俺もつくしが大好き。
じゃあ、返事はYESって事だよね?」

こくんとひとつ頷いてくれた。
知らず知らずのうちに俺は緊張していたらしい。
ほっとしたのか、口からはほうっと息が漏れたのと同時に頬が緩む。
濡れている牧野の目尻に唇を寄せ、その涙を掬い取った。

「ありがと、つくし。」
「・・・お誕生日おめでとう、類。」

ああ、そうだった。
今日は俺の誕生日。
最大のプレゼントを手に入れて、俺はこれ以上ない幸せに包まれてる。
牧野を見詰めたら、潤んだその瞳の中には俺と桜の花が写っていた。
頭上にも桜。
牧野の中にも桜。
そして俺の中にも桜が咲いた。

「ありがとう。」

そうもう一度呟いて、牧野を腕にしっかりと抱き締める。
今迄で一番意味のある誕生日。
一番大切な誕生日。
一生忘れない記念の日。


__________


ふう。何とかお誕生日に間に合って、ハピエンで、ビー玉王子のご機嫌も直った・・・かな?
これは類のお誕生日SSであるのと同時に、コメント1500件突破記念のお話でもありました。
記念すべき1500件目のコメントを送って下さった方から頂いた萌え台詞、「あんたの全部、俺に頂戴。」を織り込んであります。
こんなお話になりましたが、ご希望に沿うものになりましたでしょうか?
類、HAPPY BIRTHDAY!


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