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hortensia

Author:hortensia
花男にはまって幾星霜…
いつまで経っても、自分の中の花男Loveが治まりません。
コミックは類派!
二次は総二郎派!(笑)
総×つくメインですが、類×つく、あき×つくも、ちょっとずつUPしています!
まず初めに「ご案内&パスワードについて」をお読み下さい。
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Matcha latte

西門さんに言ったら絶対叱られるから、秘密なんだけど。
ホントはあたし、抹茶ラテが好きなんだよね。
普段、紅茶もコーヒーも、煎茶も飲むけど。
ちょっと頑張った時の自分へのご褒美としての飲み物は、抹茶ラテにしている。

今日は急ぎの資料作成が舞い込んで、フロアで一番最後まで残業したけど、何とかかんとか電車があるうちに終わらせた。
くったくたで、お腹もペコペコで、フラフラ。
そんな身体で電車に揺られ、ぼーっとした頭で最寄り駅を出ると、バスターミナルの前にある深夜営業のコーヒーショップの灯りが、とっても温かいものに見えて、つい吸い込まれた。
そこで注文したのはホットのカフェラテと、サンドイッチ。
すきっ腹に染み渡る・・・なんて思いながら、むぐむぐ口に詰め込んでいたら、あっという間に食べ終わってしまった。

なーんか食べ足りない。
もうちょっと食べたい!
それも甘いもの!

そう思って、お財布を握って、再びショーケースの前に立った。
いくら深夜営業のお店とはいえ、もうすぐ閉店時間が近づいている今、ショーケースの中はスカスカで、お目当ての甘いデニッシュやケーキは残っていなかった。

うーん、どうしようかな・・・
寒いからアイスって気分でもないし・・・
あ、そっか!
あれ、あれ!
あれ飲んじゃお!

「抹茶ラテにホイップクリーム追加して下さい。」
「サイズは如何なさいますか?」

うーん、たっぷり甘いのを堪能したいから・・・

「トールで!」

大きなマグカップにたっぷり淹れられた抹茶ラテ。
その上にデザートみたくふわりと載せられたホイップクリームは小さな山を形作ってる。
あたしはそれを見てるだけで自然と頬っぺたが緩んでしまった。
席に戻って、そっと口をつけると、ひんやりしたクリームと、熱々の抹茶ラテが2層になって流れ込んできて、口の中で甘さとほろ苦さがいい感じに混ざり合う。

はあー、美味しい!
あたし、今日頑張ったもんね!
ご褒美、ご褒美!

ちょっとずつ飲み進めているうちに、クリームが溶けて来て、抹茶ラテにコクがプラスされた感じになった。
これはまたこれで美味しい。
それに抹茶って・・・ ちょっと西門さんとリンクしてて、それだけで嬉しくなる。

西門さんと付き合ってなかったら、あたし、お抹茶なんて興味持たなかったし。
お茶室でお濃茶やお薄を頂くことも、殆ど無い人生を送ることになったんだろうと思う。
でも今は・・・ 「茶の西門」なんて言われてる、茶道宗家の次期家元が彼氏だから、少しお茶のお稽古つけてもらってるし、家でひとりでお薄を点ててみたりする事もある。
まあ、西門さんが点ててくれたのとのあまりの違いにがっかりする事しきりだけど・・・
一朝一夕に近づける訳もないんだから、それはそれとして美味しく飲んでいる。
でも外で気軽にお抹茶を楽しめる様なお店はあまりない。
まあ、あくまでも、あたしが自分のお財布に見合うお店をチョイスした場合の話。
西門さんに連れて行かれる料亭なんかじゃ、一番最後にお薄が出されたりする。
そういうのを除けば、抹茶ラテが一番手軽に飲める、西門さんを思い出させてくれる飲み物なんだ。

あたしってば、健気じゃない?
抹茶ラテ飲んで、西門さんの事想ってるなんてさー。
どうせあっちは、何飲んだってあたしを思い出したりすることもないんだろうけどねっ。
いいもん、いいもん。
庶民のあたしの好みに合うわけないって分かってるもん。

そこまで思って、卑屈になってるのをストップさせようと、改めてカップの中身をぐいっと飲んだ。
ちょっと冷めてきた抹茶ラテはこくりこくりと喉を通り過ぎ、お腹の中に落ちていく。
全部飲み干して、お店を出ると、もう人も疎ら。
行き交う車も殆ど無い。
ストールをしっかり首に巻き付けて、気合を入れて歩き出した。
暫くすると、コートのポケットの中で、携帯電話が鳴っているのに気付く。
慌てて引っ張り出すと、相手は西門さんだった。

「もしもし?」
「はー、やっと出た。お前、今どこだよ?
こんな遅くまで何してんだよ?」

お怒りモードの声が、携帯から流れてくる。
別に悪い事してないのに。

「今駅から部屋に向かって歩いてるとこ。
残業終わって、駅前で晩ご飯食べて、草臥れてやっと帰れるとこなんだから。
そんなに怒鳴んないでよ!」
「お前、こんな遅くなったらタクシー乗れよ!」
「歩いて15分のところ、乗ったら逆に申し訳ないでしょ!
もうすぐ着くから、大丈夫! ほっといて!」
「ほっとけるかっ!」

そうがなり立てられた後、通話はいきなり切られた。

何なのよ、全くもうっ!
どうして最初から怒ってんのよ?
自分だって仕事で遅くなることだってあるくせに。
あたしにもそういう日があるって察してよね!

ムカムカしながら、それを紛らわせようと早歩きで歩いていたら・・・
向かい側から猛スピードで、こっちに駆けてくる人影が見えた。

あれって・・・ あれって・・・
遠く離れていても、夜道が暗くてもあたしには分かる。
西門さんだ。

そう思ったら、イライラは一気に吹き飛んでいった。
こんな寒い夜に、あたしの為に走って来てくれるのが幸せで。
思いがけず会えることがとっても嬉しくて。
あたしも西門さんに向かって走り出した。

なんか、これ、物凄ーく離れ離れになってた恋人達・・・みたいじゃない?
あたし達、先週会ったばっかりだけど。

そんな事思いながら、西門さんの胸に飛び込んだ。
ぎゅうって抱き締めてくれながら、まだ怒ってる。

「このバカっ!
こんな時間に部屋に戻って無かったら心配するだろうが!
部屋行ってみても居やしねえし。
何度電話してもちっとも出なくて。
俺がどんだけ心配したと思ってんだっ!」
「ん・・・ ごめん。」

胸に頬っぺたを埋めながら、素直に謝った。

「ったく、俺に心配させんじゃねえ!」

この人が、こんな風に息を乱して走って来てくれるのはきっと・・・ あたしの為だけだよね。

「うん、気を付ける。」
「ちゃんと約束しろ!
遅くなったらタクシーに乗る!
電話はどんな時もこまめにチェックする!」
「分かったってば。」

何だか、西門さんってば、箱入り娘を大事にし過ぎてる口煩いお父さんみたい。
おっかしー。

くすっと笑ったのが、聞こえてしまったんだろうか。
ぐいっと両肩を掴まれて、顔を覗き込まれ、ぎろりと睨め付けられた。

「ホンット、お前は・・・」

そう呟いた後、片手をあたしの髪の毛に挿し込み、ぐいっと頭を引き寄せて・・・
西門さんはあたしにキスをした。
「ここ、道路なのに!」と思ったのは一瞬で、西門さんの唇を受け止めているのに夢中になる。
舌で擽られて、息だけじゃなくて、胸までくるしくなって、力が抜けそう・・・って一歩手前で顔が離された。

「何だ? この変な味。
お前、晩飯、何食ってきたんだよ?」

口の端をぺろっと舐めながら、西門さんがそんな事を言うからドキっとした。

「あ、えーっと・・・ サンドイッチだよ。」

マズイ。
抹茶ラテなんてものを飲んでるとバレたら、きっと大目玉だ。

「そういう味じゃねえな。
安っぽい茶にプラスして、甘ったるいミルク味。
ふうん、つくしちゃんも抹茶ミルクがお好みか。
類みたいだな、お前。」
「ち、違うもん! 抹茶ラテだもん!
類みたく、お茶室でミルク入れたいなんて言わないもん!
抹茶ラテはデザートみたいなもんよ。
疲れた時の甘いもの・・・代わりに、さ・・・」

言いながらも段々声が小さく弱々しくなる。
恐る恐る上目遣いで西門さんを覗き見れば、仕方ねえなとでも言いた気に苦笑いしていた。

「デザートね。」
「そ、そう! デザート、デザート!
今は抹茶使ったお菓子なんかいっぱいあるでしょ!
あれと一緒よ!」
「ま、そうかもな。お前、甘いモン好きだもんな。」
「う、うん!」

手を繋ぎながら、部屋まで2人で夜道を歩いた。
歩きながらニヤニヤが止まらず、何度も西門さんを見上げてしまう。

甘いものは好きだけど、抹茶ラテはちょっと特別なんだよ。
だって、西門さんを思い出せる飲み物なんだから。
ほろ苦いのにあたしに甘くって。
温かくって、ほっとできて。
ほら、抹茶ラテは西門さんそっくりでしょ?


__________


はー、やっと書けました!
飲み物シリーズ、総二郎編!
何にしようか迷ったんですが・・・ 抹茶ラテにしてみました(笑)
管理人も大好きですけどね。
つくしではありませんから、飲む度に総二郎の事妄想してる訳ではございません(爆)
抹茶アイスも好きー!
昨日は31で食べてきました♪


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