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Author:hortensia
花男にはまって幾星霜…
いつまで経っても、自分の中の花男Loveが治まりません。
コミックは類派!
二次は総二郎派!(笑)
総×つくメインですが、類×つく、あき×つくも、ちょっとずつUPしています!
まず初めに「ご案内&パスワードについて」をお読み下さい。
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Seasonal Conversation <節分>

本日、節分ですね。
ちょっとお遊びで、りく様と総つく会話コラボしました。
つくし担当りく様、総二郎担当管理人でお送りします。
お付き合い始めて1年未満。
つくしのお部屋でイチャイチャしているバカップルの会話です。

__________


「牧野、今日何の日か知ってるか? 」

「節分でしょ。 」

「そうそう、炒った豆を食べる日だろ、お前にとっちゃ。」

「失礼ね!! まぁ・・・食べるけどさ。 」

「あんなモン、歳の数だけ食えって言われてもキツイけど、お前は美味い美味いって食いそうだよな。 」

「駄目だよ西門さん、ちゃんと歳の数だけ食べないと!!
あとね、あれで炊き込みご飯すると美味しいんだよー!」

「な、何だそりゃ?
食ったことねえよ、福豆の余りで作った炊き込み飯なんて。
流石庶民だな、牧野。」

「わー、可哀想。食べたことないんだ?
めっちゃ美味しいのに。
類もね、大好きみたいよ?
美味しい美味しいって言って食べてくれたもん。」

「る、類に食わせたのか・・・?
(俺には作ってくんねーのに、類には食わせるって、どーいう事だよっ!?) 」

「うん。去年の話だけどねー。
西門さんにも食べさせてあげたいけど、ざーんねん。
そんな庶民のご飯、食べれないでしょ。
口に合わないもんねえ。」

「ばっ! 類が食えるメシは俺だって食えるに決まってんだろ!」

「ふうん。じゃあお家で作ってもらえばいいんじゃない? 」

「ウチの板前のじゃなくて、この場合、庶民の味を体験しないと、意味なくね?
だってウチのメシならフツーに美味いだろ。 」

<ニヤニヤしながら話すつくし>
「あ、西門さん、もしかしてあたしの作る福豆ご飯、食べたいの?」

「(食べたい! 食べたいって言いたいが、無茶苦茶癪に触る!)
・・・どんなもんか食ってやってもいいかなーと思っただけだけど。」

「そんな風に思っている人に食べて頂きたくありません!
今年も類に作ってあげようかなぁ~。」
<チラリと総二郎を見る小悪魔つくし>

「(くっそー! 牧野ごときに惑わされて、悔しいけど・・・
俺を差し置いて類に手料理振舞われるのはもっとイラつく!)
ウソウソ、本当は食ってみたい、つくしちゃんの炊き込み飯。
だから俺に作ってくれるだろ?」
<総二郎必殺流し目キラリーン攻撃!>

<勝った!!と笑いを堪えるつくし>
「仕方ないなぁ。作ってあげてもいいけど・・・
じゃあ一つお願い聞いてくれる?」

「おう、何でも聞いてやるぜ。
でも俺、他にも食いたいモンあるから、それも頼める?」
<こっそり舌なめずりする総二郎>

「やった! じゃあ一緒に豆撒きして。
あ、勿論西門さんは鬼役ね?
ご飯はいくらでも作るよ~!」

「鬼、ね・・・ ま、そんぐらいやってやるよ。
(お前を美味しく頂くためにな!) 」

「わぁい! 実はね、鬼のお面も買ってあるんだ。楽しみだなぁ~。」
<心はすっかり豆撒きで占められているつくし>

「(な、何だと? 鬼の面まで用意されてるなんて、俺、嵌められてねえ?
いやいや、ピンチはチャンスってこの事だよな!
牧野の思い通りにはさせないぜ!)
そろそろ暗くなったし、準備するか?」

「あ、うん。そういえばさっき言ってた他に食べたいモノって何?
(なんとなーくあの含み笑いを見ると嫌な予感が・・・) 」

「ま、それは追々な。」

「ちょっとー! ちゃんと言ってくれないと材料の準備とかもあるでしょ?
うちの冷蔵庫なんて大したもの入ってないからね?」

「材料? それは今あるもので十分足りるから。
あー、楽しみだな、豆撒き。
(っていうか、その後のベッドの上の事!)
早くヤろうぜ、つくしちゃん!」
<ニヤッと笑う総二郎>

「うん、ホントに楽しみだね、豆撒き。
(ふふん。西門さんの鬼のお面姿、ばっちり写メっちゃうもんね~!
そしてその写メ待ち受けにしちゃうもんね!!) 」

「じゃあ、鬼になるか、そろそろ。
(今夜は激しくしてもいいよな、俺。
だって『鬼』なんだからよ!)」

「ねぇ・・・ 西門さん、なんかエロい顔してない?」

「あぁ? 元からこういう顔だろ?」
<おもむろに服を脱ぎ出す総二郎>

「え!? ちょ、ちょっと何してんの!?
別に鬼役だからって服脱がなくても――――――!!!!!!!! 」

「まあまあ、サイコーにイイ鬼になってやるから。つくしちゃんも楽しめよ? 」
<獲物をガッチリロックオンする総二郎>

「ふざけるな、エロ門―――――――っ!!!」
<という声も、唇で塞がれて、あえなく撃沈するつくし>

福豆ご飯を炊くどころか、豆撒きも出来ないまま日付が変わってしまったけれど。
持ち前の勿体ない精神がムクムクと湧いてきて、翌日お豆たっぷりの炊き込みご飯を作ったつくし。
余った炊き込みご飯で作られたお握りを、「美味しいよ、牧野。」と言いながら食べている類を総二郎が見つけるのは、その次の日のランチタイムの事。


__________


りく様と、突発的に思いついてコラボってみました(笑)
やってる当人たちはとても楽しかったので、また企画しようと思います♪
鬼はー、外! 福はー、内!


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Seasonal Conversation <類のお誕生日>

本日、類誕です。
『「Seasonal Conversation」にリクエストが来てるよー!』、とりく様にお伝えしたら、またまた総つく会話コラボして頂けました。
今回もつくし担当りく様、総二郎担当管理人となってます。
節分」からの続きで、お付き合い始めてそろそろ1年。
つくしのお部屋でまったりしているバカップルの会話です。


__________


「牧野、最近なーんか様子がおかしいよな。
俺に何か隠し事してんだろ?」

「えっ!? 隠し事なんてする訳ないじゃない!
何言ってるのよ、西門さんってば!!」
<明らかに動揺している様子のつくし>

「(そのキョドってるとこ見ると、マジでなんか隠してんだろ。)
俺はな、お前の事なら、ちょっとの違和感でもすぐにピーンとくるんだよ。
しらばっくれたって無駄だからな!」

「しつこいなー! 隠し事なんてないって言ってるでしょ!!
そういう西門さんこそまた週刊誌に書かれてたじゃない。
どこぞのお嬢様と結婚秒読み!とかって。 」

「ああ?
あんなのガセに決まってんだろ!
それとも何か?
次期家元の恋人は一般家庭育ちの鉄パン処女って書かれてえのか?
そうならない為に予防線張ってんだろうが!
って、話逸らして誤魔化してんじゃねえ!」

「はぁ・・・ 西門さんこそすぐにそうやって誤魔化すんだから!
もうイイ!」
<総二郎に背を向けてしまうつくし>

「俺は何にも誤魔化してねえっつーの。
って、つくしちゃん、へそ曲げんなよー。」
<とちょっと猫撫で声の総二郎>

「別にへそなんて曲げてないし!
――――隠し事も絶対にない・・・からっ!! 」

「(何だ? 今のミョーな間は?
探り入れてみるか?)
ふーん、分かった。
俺の言い方が悪かったんだろ。
鉄パン処女だったのはもう昔のコトだもんな。
今じゃすっかり・・・」
<にたりと笑いを浮かべてつくしを見遣った総二郎>

<途端に落ち着きなくなるつくし>
「今じゃすっかり・・・ な、何よ!!??」

「んー? いいのか?
こんな昼間に事細かに語っても。」

「わーっ!!! け、結構ですっ!!
もう、西門さんって、ほんっとに・・・・・・」

「いいオトコ!だろ?」

「はぁ・・・・・・ そうだね・・・。」

「(牧野にしちゃ、珍しくあっさり引き下がったな。おっかしーなー。)
お前、何か変なモンでも食ったんじゃねえ? 大丈夫か?」

「あの・・・・・・さ、・・・・・・いや、やっぱり何でもない。」

「(いつでも自分の思った事すぐ口にする牧野がこの態度。やっぱおかしい・・・)
ん? マジでどっか具合悪いのか? 大丈夫か?」
<と言いつつおでこに手を当てて熱を計ったり、肩や腕を撫で摩ったりし始めた総二郎>

「だ、大丈夫だよ!!」
<隠し事をしているのに優しくしてもらって居心地の悪いつくし・・・>

「ふうん、何ともないならいいんだけどよ・・・
じゃ、ホントは何なんだ? そろそろ吐け!」
<ニヤっと笑いつつ、腕の中に捕獲!>

「ホントに・・・・・・ 何でもないんだけど・・・・・・ ちょっと相談があるかなぁ・・・・・・」
<チラリと総二郎を上目遣いに見るつくし>

「(なーんだ、相談事があるけど、恥ずかしくて言い出せなかったのか。可愛いじゃん♪)
ん? オニーサンに何でも言ってみ?」
<つくしの上目遣い攻撃にはめっぽう弱いので、お幸せな気分になってる>

「えっと・・・・・ 今度の水曜日の夜、西門さんはお仕事だよね?」

「ん? ああ、そうだな。
春季の研修会の打ち合わせがあって、その後食事がセッティングされてると思うけど。
それがどうした?」

「あ、えっとね、その日あたしも用事が出来たから、急にうちに来ても入れないよって言っておこうと思って。」
<と、明らかに挙動不審な態度・・・ 嘘が吐けないつくしがあわあわしている>

「(もしかして、水曜の夜会いに来て!とか泊まってって!とか言われるかと思ったのに、何だそれ? ツマンネー!)
・・・ふーん、週末でもないのに飲み会でもあんのか?」

「えっ!!?? あ、そ、そう! 飲み会があるの!!
ほら、年度末じゃない? 転勤する人の送別会とかあるんだよねー、この季節。」

「(えっ!!?? あ、そ、そう!ってなんだよ、自分から言い出しといて。
こりゃ絶対嘘だな。何かあるな。)
酒入ってるお前、1人で歩かせたりしたくないから迎えに行くわ。
何時頃、どこに行きゃいい?」

「(ひーっ!! この男、こういうことに鋭いんだった!! な、なんとか誤魔化さないと!!)
い、いいよ、そんなの!! 平日だから飲まないしっ!!
大丈夫だから心配しないで。西門さんはちゃんとお仕事してきてねっ!」
<引き攣る笑顔>

「(くっくっく。そんな顔して、バレバレだぜ。何か後ろめたい事あるんだろ。)
食事の席も、飲み会終わる頃には抜けれるだろ。
飲まないっつっても、いつもより遅い時間になるだろうし、やっぱ迎えに行ってやるよ。
遠慮すんなって。俺とお前の仲だろ?」

「飲み会の後、同僚の子がうちに遊びに来ることになってるの。
勿論一緒に帰ってくるから、1人じゃないし、心配要らないから!
ほ、ほら、積もる話もあるしさ。
(っていうか、マジで迎えになんて来ないでーー!!!)」

「その子も一緒にクルマ乗りゃいいじゃん。
俺、アシやってやるよ。
って、何焦ってんだ、お前?」

「本当に大丈夫だからっ!!!!(納得してー!!)」

<ますます怪しい・・・と疑惑を深める総二郎は目が少ーーーし細くなる>

「な、なんか喉渇いちゃったね。コーヒー淹れてこようかな。
西門さんも飲むでしょ?
(なんとか逃げないと!!)」

「(こいつが大丈夫っ!てムキになる時って、なーんか必死になって隠してる時なんだよな。
そんな事分からない俺だとでも思ってんのか?)
つくしちゃん、ホントの事、早く言った方が身の為だぜ?」
<キラーンと流し目攻撃炸裂!>

「へっ!? な、何のこと? こ、コーヒー淹れてくるねっ!!
(やばいよ、西門さんの目の色が変わったよ!! 早く逃げないと・・・)」

<キッチンに逃げ込んだつくしを後ろからハグって、耳に唇を寄せた総二郎>
「口で言わないっつーなら、このカラダに聞いてもいいんだぜ?」

「ひっ!!!(ほ、捕獲されたっ!!!)」

<ブラウスのボタンをひとつぷちんっ!と外して囁く>
「なぁ、どーする?」
<ついでに耳をペロリっ!>

「ま、まだ昼間だしっ!! 明るいし・・・・・・やっ!!
(や、ヤバイよ? エロ門モード!!!!??)」
<なんとか逃げようとジタバタ・・・>

「明るい方が互いがよく見えて、それはそれで燃えるんだぜ?」
<絶対逃がすもんかとがっしり捕まえる総二郎>

「やだーーっ!! わ、わかったから!!
(本気でされたら、もう逃れられないし・・・ やっぱり言っちゃうしかない!?)」

「(くっくっく。観念したか。チョロいもんだぜ、牧野なんか。)
それで? ホントのところ、どうなんだよ?
水曜の夜、何があるんだ?」

「・・・・・・の・・・誕生日だから ・・・・・・ご飯を一緒に食べる約束してて・・・・・・」
<超ちっちゃな声>

「あぁ? 誰の誕生日だって?」

「――――――――る、類の・・・・・・」
<泣きそうな顔で総二郎を見上げる>

「(うぐっ!類!
牧野のソウルメイトだとか言ってのさばってる、俺にとっての鬼門、類!
そうかー、すっかり忘れてたぜ。
類の誕生日は3月30日、次の水曜日だ。
それにしても随分と誤魔化すための嘘ついてくれたじゃん、つくしちゃん!)
・・・類の誕生日なのに、飲み会とか、同僚が遊びに来るとか、嘘までついて・・・
ったく、何なんだよ、お前・・・」

「だ、だって!! 本当のこと言ったら絶対怒るじゃん!
類とも随分逢ってないし、誕生日くらい祝ってあげたいもん。
別にご飯食べるだけなんだし問題ないでしょ?」
<と、逆切れして開き直るつくし>

「それならそうと、最初から言えよ!
下手に隠されたりする方がよっぽど感じ悪ぃんだよ!」

「―――――――ごめん。
(確かに隠そうとするのは悪かったよね。でも・・・・・)
でもさ! 西門さんだってあたしに内緒で綺麗なお嬢様とお食事したりしてるじゃん!
(って、ついつい本音が漏れてしまう。あー、こんなこと言いたくなかったのに・・・)」

「(くっそー!折角会えてる時間に、類の事なんかで喧嘩してんの、それこそ無駄だろ!
類がほくそ笑んでるのが見えるみたいだぜ!
と思ったところに、思わぬ爆弾投下ー! )
お前っ、俺が好き好んで化粧ゴテゴテで、これでもか!って着飾って、いかにも次期家元夫人の座狙ってます!って女と飯食ってると思ってんのかよ?
お前に言わないのは、お前が不愉快な思いするだろうって思ってるからだろ?
俺が楽しんでると思ったら大間違いなんだよ!」

「わかってるよそんなこと! 西門さんが楽しんでるなんて思ってないよ!
でも、あたしの知らない所で、西門さんが知らない女の人と一緒にいるって思うだけで嫌なんだもん!
それだけで胸がぎゅーって痛くなるんだもん!
だから・・・ 本当は嫌だけどちゃんと言って欲しい。
西門さんの全部を知りたい。
(あれ?なんで涙が出るんだろ?)」

「(か、可愛いっ!俺の事想って、胸痛めてる牧野、可愛すぎるっ!
そんだけ俺が好きって事だろ?
その涙も嫉妬してくれてる証拠だろ?)
<思わずガバリと抱きしめちゃう総二郎>
・・・悪かったよ、俺が悪かった。
お前の気持ち、もっと考えたらよかったな。」

「(あぁ、西門さんに抱き締められると安心する・・・)
あたしこそごめんね。最初からちゃんと言えば良かったよね。」
<ぎゅっと抱き締め返すつくし>

<回された腕に更に幸せを感じる総二郎>
「いいんだよ、もう。
今、お前の本音聞けたから。
今度からはちゃんとするから。な?」

「うん。"ちゅっ"」
<総二郎のほっぺにチュー!しちゃうつくし>
「えへへ。良かった。これで堂々と水曜日類と逢えるよ。
ご飯、何作ってあげようかな~。ね? 何がいいと思う?」
<全開の笑顔を総二郎に向けるつくし>

「(うっっっ、このオンナ、俺の真心、一瞬で踏み躙ってねえか?
それならこっちにもやり方っつーもんがあるんだぜ!)
何でもいいんじゃね?
つくしちゃんの飯は何でも美味いからな。
それより・・・ 俺の全部知りたいんだろ?
俺もお前に全部知って欲しいし、お前の全部知りたいんだ。
そうとなったら早速・・・」
<ブラウスの中にするっと手を入れる総二郎>

「え!? えぇぇーーっ!?
な、何で!? ちゃんと本当のこと言ったじゃん!!!
ちょ、ちょっと駄目っ!!!!!!!!」

「だーかーらー、2人がもっと分かり合うための大切な儀式だから。
明るいところでたーっぷり、互いの事知ろうぜ、つくしちゃん!」
「いーやーだーーーーー!」


斯くして哀れな白兎は皮を剥かれてぺろりと食べられたのでした。
でも水曜日の夜、つくしの部屋で仲良くご飯を食べてる写メを類から送られて、スマホを壊しかけた総二郎。
寸でのところで踏み止まり、電話を掛けたのはつくしでも類でもなく・・・
知り合いのマスコミ関係者。
翌日の新聞の見出しには、「西門流次期家元、ついに婚約! お相手は1学年後輩の一般女性!」という文字が並び、つくしが叫び声を上げることになるのです(笑)


__________


類のお誕生日というテーマのわりに、単なるバカップルでございました。
まあ、楽しいお誕生日になったよね、類は(笑)
りく様とコラボると、最後はいつも「食べられる」で終わってるんですけど、どうなんでしょうね、コレ(苦笑)
また思いついたらやってみますー。


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Seasonal Conversation <七夕・Summer Valentine>

♪さーさーのは さーらさら♪
本日は七夕ですね。
七夕の時には「Seasonal Conversation」を更新しようと前々から思っていたのですが、あっという間に時は過ぎ、ギリギリのタイミングで何とかりく様と総つく会話コラボすることが出来ました。
今回もつくし担当りく様、総二郎担当管理人です。
類のお誕生日」からの続き。
2人でショッピングモールでデート中・・・というラブラブバカップルの会話です。


__________


「なあ、牧野。サマーバレンタインって何よ?」
<お菓子屋さんのディスプレイを覗き見ながらそんな事をつくしに聞いてる総二郎>

「えー? 何それ?
バレンタインって言ったら冬でしょ?
何でサマーなのよ?」

「(俺が聞いてるんだっつーの。)
だってあそこにでかでかと書いてあるじゃん、サマーバレンタインって。」

「ああ! 分かった! どうせあれでしょ、お菓子メーカーの策略。」

「まあ、バレンタインにチョコ配るのもそうだから、そんなもんかもな。」

「なになに? もしかして西門さん、チョコ欲しかったりするの?」
<瞳を輝かせながら、総二郎を見上げる小悪魔つくし>

「(チョコ? そんなもん、どうだっていいに決まってるだろうが。
俺が欲しいのはもーっといいモンだけ。)
夏のバレンタインにチョコレートは溶けそうだよな。
つくしちゃん、何くれるんだよ?」

「残念でしたっ!
あたしはそんなものに踊らされたりしませーん。」

「ふーん、ツマンネーの。
バレンタインにはあんなに熱ーい夜を俺にプレゼントしてくれたっつーのに。
サマーバレンタインはくれないんだ?」

「ちょっと、こんな人前で変なこと言わないでよ!!」
<思い出したのか、真っ赤になるつくし>

<鼻でふふんと満足気に笑いながら>
「ホントの事じゃん。恋人同士愛し合うのは別に変な事じゃねーし♪」

「とっ、とにかく! バレンタインは冬だけで十分ですっ!!
それにさ、何がサマーバレンタインよ!
7月7日は昔から七夕って決まってるっつうの!」

「七夕ってあれだろ?
夫婦になった織姫と彦星がイチャイチャし過ぎて仕事しなくなっちまったから引き離されたっつー話だろ?
そこを1年に1度だけ会っていいって言われたら、めちゃめちゃイチャイチャする日になるよなあ。
つくしちゃん、七夕に因んで俺達もイチャイチャしようぜ。」

「あぁ、西門さんに七夕を語らせるとそんな風になっちゃうんだ・・・」
<ふかーい溜息を吐くつくし>

「ああん? そんな風って何だよ?
好き合ってる男と女が1年に1度だけしか会えなかったら、やる事はひとつだろうが。
(ま、俺達は毎日会えたって、イチャイチャするけどな!)」

「(西門さんってホントにエロ門なんだから・・・)
あのねえ、七夕っていったらあれよ!
短冊にお願い事を書いて笹の葉に飾るのよ!
そういう事する日なの!」

「やったことねえよ、そんな事・・・」

「えぇぇっ!!!??? マジで!?」

「そんな色紙に願い事書いたら叶う・・・なんて信じてなかったから。
横目で見てるだけだったな、子供の頃も。」

「(なんて不憫な・・・
子供の頃から捻くれちゃってたのね!
うん、でもそれは西門さんのせいじゃないよね。
そういう環境に生まれ育っちゃったんだもの。
ここはひとつ、あたしが西門さんをまっとうな道に戻してあげなきゃ!)
よーし! じゃあ今から2人で短冊に願い事を書こうよ!」

<ちょっと呆れた風に・・・>
「だーかーらー、信じてねえっつってんのに・・・」

「(うーん、相当捻くれてるから、一筋縄じゃいかないわ!)
あのねぇ、信じるとか信じないとかじゃないのよ。
七夕に書く願い事は、夢みたいなもんなんだから。」

「夢? ふーん、つくしちゃんはなんて書くんだ?
(『西門さんのお嫁さんになりたい』とか書いちゃうのか?)」
<ちょっとウキウキし出した総二郎>

「えっ!?(ドキッ!)
そ、それは・・・ナイショよ。」

「(牧野の夢なんて俺がぜーんぶ正夢にしてやるけどな!)
内緒じゃ短冊に書けねえじゃん。 」

「か、書くまではナイショなの!」

「そういうもんなのか? 良く知らねえけど。」

「(本当はそうじゃないけど、この男に短冊に書く内容知られたくないもの!!)
そ、そういうものなのよっ!」

「へえ、そうなのか。
(ふっふっふ、照れてる、照れてる。
いいんだぜ、牧野。
『西門さんとずっと一緒にいられますように』って書いたってな!)」

「ねえ、西門さん。
短冊はすぐに用意出来るけど・・・ 笹の葉はどうしようか?」

「邸の裏庭にあるんじゃねえの? 何本か切らせるか?」

「えー、そんなの申し訳ないよー。」

「笹の一本や二本どうってことねえよ。
足立さんに言ったら、すぐに切って持ってきてくれるだろ。」

「あっ、イイ事思い付いた!
そういえばね、あたしが良く行くスーパーでね、ご自由にお飾りください・・・って笹が立っててさ。
短冊も置いてあった!
ね、そこに行って飾ってこようよー!」

「スーパー!?
(スーパーだと?
お前、自分の夢をスーパーの店先にぶら下げるつもりなのか?
流石庶民・・・ 発想が違い過ぎるぜ・・・
ホントに『お嫁さんになりたい』って書いた短冊、スーパーの前の笹にぶら下げるんでいいのか?
余りにもチープすぎる・・・
もう今すぐ笹切らせて、牧野の部屋に届けさせよう。そうしよう!)」

<総二郎がこっそり携帯で笹の手配をしようとした時、通りがかったイベントスペースで 短冊を配っているのに出くわす2人。
イベントスペースの中央には巨大な竹が立てられて、既に短冊や飾りが付いている。>

「わ! 七夕飾りだ!
ほら、誰でも参加できるみたい。
丁度いいじゃん!
ねぇ、西門さん、此処で書いて飾って行こうよー!!
(ちょっと恋人同士っぽくていいなぁ~、こういうの♪)」

「(うっ・・・ まあスーパーの店先よりはマシ・・・か?)
いいけどよ・・・」

<スタッフさんから声を掛けられる2人>
「願い事を書いて吊るしていって下さいねー。
カップルの方にはハート形の短冊、ご用意してますよ!」

「西門さん、ハート形だって!
見て見て、可愛いよー!!
ね、ね、何色にする?」
<うっきうきのつくし>

「(こっぱずかしー! 牧野とハート形の短冊、こんな人前で書いて飾るなんて。
正気の沙汰じゃねえ!)
つくしちゃんの好きな色でいいぜ・・・」

「じゃあ、あたしがピンクで西門さんはブルーねっ♪
<スタッフさんからウキウキで短冊を受け取るつくし>

「お、おう・・・」
<ちょっと引き気味の総二郎>

「あ、あたしはあっちで書いてくるから!
西門さんもちゃんと書いてよね!!」
<と言って、総二郎から少し距離を取ろうとするつくし>

「何で別々に書くんだよ?
どうせ吊るすときに見えるだろ?
(はあ・・・ 何書いたらいいんだよ?
俺の夢? こんな所に書いて吊るしたら、お前ブチ切れると思うけど。
今夜は一晩中イチャイチャしたいってのが本音だもんなぁ・・・)」

「いいから見ないでよ!!
(だって、何書いていいかわかんないよー!
本音を書いたら恥ずかしいけど・・・ 折角だから書きたいし・・・)」

「ふーん・・・ 意味わかんね・・・」
<文句を言いつつペンを取る総二郎>

(牧野を怒らせず、人前に晒されても恥ずかしくないのってどう書けばいい・・・?)
<ちょっと頭を捻る総二郎>

<うんうん悩んだ末に何やら書いたつくしは、短冊を持って総二郎の元へ>
「西門さん、書けた?」

「おう、まあな。」

「よし、じゃあ飾ろう!」

<総二郎の短冊には文字が書いて無くて、とある花の絵が書いてある>
「一緒のところに吊るそうぜ。
お前の短冊貸せよ。」

<つくしの短冊には、『皆が幸せになれますように』と書いてある。
でも実はもう1枚ポケットに隠してある短冊が。
そこには『西門さんとずっと一緒にいられますように』と書いてある。>
「え? い、いいよ! 自分で飾るよ!! 」

「どうせなら背の高い俺が、上の方に吊るした方がいいだろ。
そこらへん、もういっぱいゴチャゴチャついてんじゃん。」

「そうだけど・・・・・・ じゃ、じゃあ、お願いします。」
<おずおずと短冊を手渡すつくし>

「『皆が幸せになれますように』って。
お前、なんか漠然としてんな、これ・・・」
<『お嫁さんになりたい』じゃなくて落胆中の総二郎>

<そう言われて、総二郎の手元を覗き込んだつくし>
「西門さんこそ何で絵なのよ! 願い事じゃないじゃん!」
<自分の事が書いてなくて少しだけ落ち込むつくし>

「ちゃーんと願い事なの、これは。」
<絵の花はサンザシ。
サンザシの花言葉は『あなただけを愛します』>

「どんな願いよ?」

「さあてね。
(俺は一生お前だけを愛し抜くっつー短冊にしたのに。
なんだよ!『皆が幸せになれますように』って! 俺の事書けよ!)」
<少々ツンケンしている総二郎>

<ちょっと不貞腐れてるけど、一所懸命それを押し殺してるつくし>
「ふうん・・・
取りあえず吊るそうよ。
あ! ねえ、せっかくだからぴったりくっつけてね。」

「はいはい。」
<ピンクとブルーのハートの短冊を2枚重ねて竹に結わえる総二郎
そしてそれをじーっと見上げているつくし>

「(ちぇー、なんかつまんねえな。)
ほら、気ぃ済んだか? 行くぞー。」

「はあい。西門さん、ありがとね。」
<極上の微笑みを総二郎に向けたつくし。
そして腕にぎゅーっと腕を絡めてくる>

「(んん? なんでそんな顔するんだ?
そしてなんだ、このサービス? 訳わかんね!)
ま、つくしちゃんが楽しめたならいいんだけどよ。」

「うん。超楽しめた。
なんかさ、恋人同士みたいで嬉しかった。」
<総二郎の腕にぴたっと頬っぺたまでくっつけるつくし>

「(か、可愛い!
こんな些細な事でもこれ程嬉しそうにしてる牧野。
なんだってやってやるよ!
こっぱずかしいのなんか我慢するぜ、お前の為なら!)
・・・こんな事しなくたって、俺達、織姫と彦星よりラブラブだろ?」

「でもさ、こういうイベントやってみたかったんだもん。
だから嬉しかったんだ。」

「ふーん、そういうもんか。
(牧野って単純・・・っつーか、素直だよなあ。
短冊吊るすだけで嬉しがってるし。
バレンタインだって、結局菓子メーカーの策略とか言いつつもちゃーんとチョコくれるし。)」

「そういうものなのっ!」

「じゃあ、サマーバレンタインにちなんで、つくしちゃんの好きな甘いモン買ってやるよ。
ケーキか? アイスか? クレープか?
何にする?」

<ぱあっと顔が明るくなるつくし>
「ホントに!? うーん、悩む・・・・・・
でもケーキにしようかな。
西門さん、一緒にケーキ食べよう?」

「(別に俺は甘いモンはいらねえんだけど。)
俺はつくしちゃんが一口あーんって分けてくれるだけで十分だぜ。」
<パチーンとウインクする総二郎>

「じゃあ・・・・・・ 代わりに西門さんにはこれをあげる。」
<ちょっと頬を染めつつ、ポケットから赤いハートの短冊を取り出し、そっと総二郎に手渡すつくし>

「え・・・?」
<その短冊を見て思わず絶句する総二郎>

「えへへ。ちょっと恥ずかしくてあそこには飾れなかった。」
<更に頬を染めるつくし>

<『西門さんとずっと一緒にいられますように』ってかいてあるじゃねえか!
こっちの短冊が牧野の本音!
ヤバイ、にやける!
俺が思ってた通りの事書いてある!>
「すっげ・・・ 嬉しい。」

「そーお?
(西門さんは花の絵しか書いてくれなかったけどね)」
<ちょっと寂し気なつくし>

「ああ。だって俺もお前と同じこと思ってたんだ。
俺達って以心伝心じゃね?」

「え? そうなの?」

「そーなの。
俺、お前がこういう風に書いてくれたらなって思ってたんだ。
だから以心伝心。
やっぱ、俺達、愛し合っちゃってるからなー♪
で、牧野はさっき俺が書いた花の絵。
何の花か分かったか?」

「ごめん、何の花なのかは分からなかった。」

「あれ、サンザシ。春に茶花に使ったろ?」

「あぁ、確かに。うん、そうだったね。何か意味があるの?」

<ニヤッと笑って、つくしの耳元に唇をくっつけて>
「サンザシの花言葉は 『あなただけを愛します』ってーの。
俺は一生お前だけを愛してるって書いたワケ。」

「え・・・?」
<大きな目を見開きながら総二郎を仰ぎ見るつくし>

「感激しちゃった?」

「う、うん。不覚にも・・・」
<瞳はちょっとうるうると濡れ、耳朶まで赤くなってるつくし>

「不覚じゃねえだろ?
当然なの。
この俺がお前の事、こーんなに愛しちゃってるんだから。」

「・・・もう、全く、いつでも俺様なんだから。
でも・・・ ありがと。」
<またまたぎゅーっと腕を絡めてくるつくし>

<つくしに甘えられてお幸せな気分になった総二郎>
「じゃ、ケーキ買って帰るとするか?」

「うんっ!」
<ちょっと鼻先を赤くしながらもニッコニコ笑顔のつくし>


さてさて、ケーキを買って、つくしの部屋に戻ってきた2人。
恥ずかしがるつくしに「あーん、パクッ!」をさせて悦に入る総二郎が、そのお礼と称してつくしの事を引き寄せて贈ったのは、濃厚なチュー。
それについつい腰砕けになるつくし。
斯くして、総二郎の当初の目論見通り、七夕の夜はラブラブイチャイチャな時間となったのは言うまでもない。


__________


ふう。
ホントのギリギリで、何とか纏められました、七夕のバカップル会話。
ラストのつくしが総二郎に食べられる!は最早このシリーズのお約束です(爆)
ちょっとオチが甘いんだけど、今はこれが精一杯・・・という事で、お許し下さいませー。

ひとつお知らせ!
もうすぐ拙宅はキリ番『2222222』を迎えます!
凄いね、このゾロ目!
自分が踏みたい位だ!
って管理人はカウントされないのだ!
もしキリ番踏んだ!っていう方は、コメか拍手コメからメアドを添えてご一報下さい!
もしかしたら・・・何かイイ事あるかもしれませんよー(笑)


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Seasonal Conversation <台風>

夏の終わり。
関東にも台風接近中。
どうやら今夜から明朝にかけて風雨のピークらしい。
牧野は台風来るからって、心細くて寝られない!なんてタイプのオンナじゃねえけど。
俺としては『何かあった時、傍にいて守ってやるべきは俺だ!』という自負がある。

「もしもし、牧野?
俺、今夜そっち行くわ。」

「あー、んー、分かった。
晩ご飯食べる?
それとも食べてくる?」

「メシは要らない。
つくしちゃんがいてくれりゃ、俺はそれで満足。」

「はぁ・・・ 何言っちゃってんの?
そーいう軽薄な物言いしてるから、いつまで経っても『遊び人』のレッテル貼られたままなんだっつーの!
そろそろ次期家元として相応しい男になりなよねっ!」

何だよ?
本音を言ってるだけだってのに、この言い草。
『遊び人』なんてとっくに廃業したろ?
お前ってオンナ一人で手一杯なんだよ。
まあ、昔の噂がなかなか消えないのは、俺のこれまでの悪業の所為でもあるけど。
一番の原因は、お前だ、牧野。
お前が『次期家元の婚約者』って名乗る勇気がまだ無いっつーから、なかなかお披露目出来ないでいるんじゃねえか。
一体いつになったら、観念するんだよ?
どんだけ頑張ったって、お前はお前。
結局自分の持ってるもので勝負するしかねえんだよ!

少しでも自信を付けさせてやりたくて。
俺はそのままのお前がいいんだって教えたくて。
荒くしてた鼻息が収まった頃に、優しい声音で受話器の向こうに話し掛けた。

「なあ、牧野?」

「何よっ?」

喧嘩腰の声が電話から飛び出して来るから、つい笑いそうになるけど、そこはぐっと飲み込んで。
とびきり甘い声で囁いてみる。

「愛してるよ。」

なのに返ってくるのは訝しげな「・・・・・・はぁ?」って一言だけ。
おっかしーな?
この俺が!
こんなに想いを込めて囁いてるのにノックダウンされないってどういうことだ?

「だーかーら、愛してるって、つくしちゃん!」

「・・・ねえ、一体今どこから電話してんの?」

「あぁ? 車ん中だけど。」

「いやぁっ! やめてっ!
新田さんに聞こえてるんでしょ?」

「別に気にしないぜ。」

ふふん、照れ屋な牧野の照れ隠し。
それで態とつっけんどんに返事してんだな。
そう思ったのに、トーンダウンするどころか、どんどんエスカレートしていく。

「西門さんが気にしなくても、あたしは気になるの!」

「そうか?
新田さんは誰かにペラペラ喋ったりしねえって。
気にすんなよ。」

「そーいう問題じゃなーい!
あたしが気まずいの!
新田さんが運転して下さる車に乗る時恥ずかしくってやってらんないでしょうが!」

「何でだよ?
何でお前が俺に愛されてんのが恥ずかしいんだよ?
人に自慢して歩くレベルの事だろ?
あたし、こーんなステキな恋人いるんですーって。
カッコ良くって、優しくって、あたしにだけ甘くって。
でも夜はとっても情熱的に愛されちゃってます、なーんてな。」

「ギャーーーー!
もうホントにやめてっ!
あたし、恥ずかしくて死ぬっ!
西門さんちの車に乗せてもらう時、顔から火が出ちゃう!」

何をギャーギャー騒いでんだか。
お前が思うほど、他人は俺やお前の事気にしちゃいねえよ。
バカップルがいるな・・・位のもんだろ?

「なぁ、つくしちゃん。
イイコト教えてやろうか?」

「どーせロクでもない事なんでしょ?
もうこれ以上新田さんに聞かれて恥ずかしい話、しないでよお!」

だから、俺は気にしてないんだっつーの。
そんな事気にしてたら、俺みたいな稼業、務まらねえ。
大体いつだって、俺の側には誰かが控えてるんだから。

「今夜これから台風来るだろ?」

「・・・うん、テレビでそう言ってるよね。」

「お前の住んでるマンションの部屋は6階だから、まあ、万が一川が氾濫したとしても流される心配は無い。」

「う、うん。」

「だけど停電はするかもしれない。」

「懐中電灯なら用意したよ!
あと、お風呂の湯船にもお水張った!」

いかにも牧野がやりそうな事だなぁと思って頰が勝手に緩んでく。
でもそれは俺の考えてる正解じゃねえぞ。

「なあ、停電の時って何する?」

「えっ? 何だろ?
うーんと・・・
携帯も通じないかもしれないから・・・
電池を入れたラジオで情報を聞く・・・とか?」

「ま、そういう奴もいるんだろうけど。
そうじゃない奴もいっぱいいるんだよ。
特に2人っきりだと。」

「んー? どういう事?」

「じゃ、ヒントはここまで。
俺が着くまでに答え、考えとけよ!」

「えー? 何それ?
分かんないってば!
もうちょっとヒント!」

これ以上言ったら、即バレだから言えねえよ。
って、これだけ言ってピンとこないって、やっぱり牧野は鈍感過ぎる!

「じゃあ、後でな!」と電話を切ってからクスリとひとつ笑い声をたてた。

停電でベビーブームが起こるって話はチラホラあるんだ。
電気使えなくなった夜は、娯楽も無くて、他にする事無くなるってワケ。
まあ、停電したってしなくたって、俺は牧野とイチャイチャするけど。
ひとつのきっかけにはなり得るよな。
更にもし運良く『2人の愛の結晶』なんて授かったりしたら・・・
流石のあいつももう思い切って西門に飛び込んで来るしかなくなるだろ。
あいつだって俺の事しか考えられないんだから。
俺と生きてくって、本当はもう決めてる筈だから。

雨はまだ降り始めてはいないけれど、風は強い。
街路樹からもぎ取られた木の葉が、道路の上をものすごい勢いで飛ばされて行く。
数時間後に会える愛しいオンナの、頰を赤らめている場面を瞼の裏に描きながら車に揺られていくのだった。


__________



2人の電話での会話を書きたくて、こんな話を考えました!
すっかりご無沙汰してしまいました。
いや、お話を書きたい気持ちはあるんですが!
どうにも自由にならなくてf^_^;
というのも、ずーっと低空飛行だったリアル拙宅の病人が入院してしまいました。
今までの入院時よりも深刻な状況で、長引きそうな気配です。
連日の病院通いで、ヘロヘロに疲れてますー。
毎日バタンキュー状態!
コンビニ飯飽きた!
病人のベッドサイドや、検査待ちのベンチで、ちょぼちょぼと書いてたのを何とかまとめました。
連載中のお話も、ゆーっくりながら書き続けてますので、いつかUPしたいです。
申し訳ありませんが、のんびりお待ち頂ければ幸いです。


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