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花男にはまって幾星霜…
いつまで経っても、自分の中の花男Loveが治まりません。
コミックは類派!
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何はなくとも

今日は牧野の誕生日。
分かっちゃいたけど、年末年始はどうにも忙しくて。
やっと牧野の部屋に辿り着いた時には日付が変わる直前。
牧野は俺が来るなんて思ってもなかったんだろう。
独りぐうすか眠ってた。
薄暗い部屋の中、微かな寝息を吐きながら、牧野がぎゅうっと抱きついているのは俺・・・じゃなくて、俺が普段使っている枕だ!
何だよ?
もーのすごく虚しい。
まるでこれじゃ俺なんかいなくても枕さえありゃいいみたいじゃね?と思ってしまう。
俺は牧野のこととなると途端に心が狭くなる。

牧野がしがみついてるその枕は、2人で買い物に行った時、俺に合わせて調整してもらったオーダーメードもので。
それを牧野の枕の隣に置くってだけで一悶着あった。
恋人の枕を自分の部屋に常備するだなんて無理!と顔を真っ赤にして拒否する牧野と。
2人で寝るときは元々ある牧野の枕を俺が使って、牧野は俺の腕枕・・・だと、牧野はぐうぐう寝ていても、俺のほうがどうにも塩梅が悪かった。
翌朝首はぐきぐきいうし、肩は凝ってるしで、それに耐えられなくなっての枕購入だったワケ。
いや、ホントはこの狭いシングルベッドだって広々したのに買い替えたいぜ?
寝るのにも、アレコレするのにも窮屈過ぎるんだ、これは。

気持ち良さげに眠ってる牧野を起こすのも忍びなく・・・、そっと指の背で頬を撫ぜてみると、猫が擦り寄るみたいに俺の手に頬を当ててくるから嬉しくなる。
こんな事であっさり気を取り直す俺も単純な男だ。
勝手知ったる牧野の部屋でシャワーを浴びて、箪笥から引っ張り出した部屋着を着て、冷蔵庫で冷やされていたミネラルウォーター片手に暫し牧野観察をする。

あーあ、誕生日、ちゃんと祝ってやりたかったな。
俺の誕生日は牧野精一杯のもてなしで祝ってくれたってのに。
『いーよ、いーよ、あたしの誕生日なんて!
忙しいんでしょ?
あたしも年末はバタバタだからさ。
年明けて、お仕事一段落したら、何か美味しい物でも食べさせてよ。
ね、そうしよ!』
なんて明るく言ってたけど。
牧野が良くても俺が良くない。
俺が誕生日の牧野と一緒にいたかったんだよ。

無理矢理ベッドの細い隙間に身体を捩じ込んで。
牧野が抱き締めてる俺の枕をそうっと引っ張った。
起こさないように慎重にやったつもりだったのに、流石に抱き付いてるものが無くなって、何か異変を感じたらしい牧野が寝ぼけ眼で俺を見ている。

「・・・西門さん?」
「起こしたな。悪い。」
「んーん、ダイショウブ。
きっとまたすぐ寝ちゃう・・・。
今日仕事納めだったから、忙しくて疲れちゃってさぁ・・・。」
「そっか。お疲れ。
・・・それと、誕生日おめでとう。」

そう耳元で呟いたら、ふっと柔らかな笑い声が漏れた。

「ありがと。
それを言いに来てくれたんだ?」

さっきまで枕に巻き付いていた牧野の腕が、今度は俺の胸の上に置かれる。

「無理しなくて良かったのに。
・・・でも嬉しい。
あたし、幸せだね。」

腕枕してやった牧野の頭がこつん・・・と俺の肩に当たる。
くっ付いている所から、牧野の温もりが伝わってきて、俺の身も心もぽかぽかにしていく。

2人でこうしていられたら、何はなくとも幸せだな。

そんなことを思いながら牧野を抱き締めて。
一年一度の牧野の誕生日は終わっていったのだった。


_________



短いけれど、つく誕SSでした!

後書き書いたのに何故か消えてた!
(いや、多分自分が保存に失敗しただけだと思うけどさ。)

今年は色々あって、お話を書くのを頑張れない年でしたー。
加齢のせいで体力も年々落ちてるしねぇ。
気付くとスマホ片手に寝落ちてるんですよ!
で、時々スマホ身体の下敷き。
iPhoneって結構丈夫だね?笑
今年もこんな更新の乏しいblogにお運び頂き有り難うございました。
来年も偶にふらっとお立ち寄り頂けたら幸いです。
一応、書きかけで止まっているお話達を、少しずつでも書き進めてやりたいと思っております。
皆様、良いお年をお迎えくださいね。

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