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Author:hortensia
花男にはまって幾星霜…
いつまで経っても、自分の中の花男Loveが治まりません。
コミックは類派!
二次は総二郎派!(笑)
総×つくメインですが、類×つく、あき×つくも、ちょっとずつUPしています!
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Between you and me 中編

口当たりのいい白ワインが効いたのか、頬を紅潮させ、瞳をちょっと潤ませた牧野が、ふにゃりと顔を崩して笑ってる。

「あー、美味しかったぁ。
こーんなに美味しいチーズフォンデュは初めてだったかも!
デザートの洋梨のタルトとピスタチオのアイスも、ほっぺた落ちそうだったし。
あたし、今チョー幸せ!」

そう言って、落ちそうだという頬を両手で包みながらうっとりと目を閉じて、食ったものを反芻してる、夢見心地な牧野。
俺はと言えば、そのぷるぷるとした唇を食んだら、どんなに柔らかく甘美なんだろうか・・・なんて事を夢想して、ゴクリと喉を鳴らしてしまった。
気付けば心臓も普段よりどくどくと大きな音を立てている。

キスするのを想像するだけで胸が高鳴るだなんて!
この俺が!?
どんな女と時間を過ごしたって、終ぞ平常心を失ったことが無いってのに。
牧野の唇に目が吸い寄せられて。
それを見てるだけで胸の中がざわざわして。
はぁ・・・ やってらんねーよ、まったく!
恋をするって、こんなに気分の変動があって疲れるものなのか?
世の中の男と女は、皆こんな体験してるのか?
マジで?

「ふうん、そりゃ良かったな。
幸せついでに、このホテルのスイートルームも堪能してみるか?
お姫様気分になれるゴージャスな部屋で、とびきり幸せな世界につくしちゃんを連れてってやるぜ。」

自分の胸のざわつきを誤魔化すように、本音半分、からかい半分の台詞を飛ばせば、途端に眉間にしわを寄せて、「ばっかじゃないの、このエロ門っ!」と返してきた。

「冗談だろ、冗談。
さ、帰るぞ。
お前、酒入ってるし、のんびりしてると寝るだろ?
ま、寝ちまったら朝まで俺の好きにしていいって解釈して、それこそお姫様抱っこでスイートに直行するけどな。」
「絶対にそんな事にはなりませんからっ!
あたしはあたしの部屋に帰って、自分のベッドでぐっすり眠らせてもらいます!
今夜はご馳走様でしたっ!」

勢いよくぶんと頭を下げた牧野が、バッグとコートを引っ掴んで、ひとりで個室を出て行こうとするから、苦笑しながら追い掛けた。

「つくしちゃん、待てって。送ってくから。」
「電車で帰れるから平気っ! ほっといて!」
「酔っぱらってる女を、独りで電車で帰したりしねえよ。
一緒にタクシーで帰ろうぜ。
どうせ通り道なんだし、牧野は電車賃無駄にしないで済むだろ?」
「う・・・、まあ、そうだけど・・・」
「何、警戒しちゃってんの? 俺と2人きりでいると意識しちゃうのか、牧野は?」
「べ、別にっ。折角楽しくご飯食べたのに、食事が終わったら急にエロい事言い始めたから、聞くに堪えないって思っただけだもん!」
「ハイハイ、ちょーっとからかっただけだろ?
これだから鉄パン処女はな・・・」
「そういうこと、人に聞こえよがしに言わないでよっ!
あたしだって、コンプレックスなんだからっ!」

お前の声がデカくて、周りの注目集めてるって、お前は分かってんのか?
ホント、単細胞だよな、牧野は。
ひとつの事に夢中になると、他の事が見えなくなる。

「つくしちゃん、ちょっと声のボリューム落とせ。
お前の声、響き渡ってるぜ?」
「ひえっ?」

妙な声を上げて、恐る恐る周囲を見回し、急に縮こまった牧野はまるで辺りの様子を窺ってるリスみたいだ。
くすっと堪え切れずに笑っちまった後、視線をくれてる奴らに爽やかな微笑みを振りまきつつ、牧野の背中をそっと押して、その場を後にした。
タクシーの中でも、まだ何やらぶつぶつ言ってる牧野の言葉尻を捕えては、からかって、笑わせてもらって。
牧野がむくれてそっぽを向いたり、俺を可愛く睨み付けたりするのを見ながらの道中。
俺はそれをすっかり楽しんでいた。
車が牧野の部屋の程近くまで来た時、窓の外を見てはっとした牧野が、「あ、運転手さん、ここで停めて下さい!」と声を上げた。

「お前んち、まだじゃん。部屋の前まで送ってくから。」
「あ、いーの、いーの。コンビニ寄りたいし。
あたし、ここで!
じゃ、西門さん、今夜はご馳走様でした。
またねえ!」

開いたドアからするりと抜け出し、にっこり笑って別れを告げる。

オイ! ちょっと待て!
酔っぱらってるお前を、独りで歩かせたりしたくねえんだよ!
それに、今日こそは・・・って思ってたのに、俺、まだ何も出来てねえじゃん!

とっととタクシーに背を向けて歩き出した牧野を追うべく、タクシー代を運転手に押し付けて、急いで車を降りた。
目の前の、煌々としたネオンと店内の照明が目に痛いコンビニの中に、牧野の黒髪と後姿が垣間見えたから、店の前のガードレールに凭れつつ、出てくるのを待つ事にする。

はぁ・・・ 今日何度目の溜息だ?
あいつ、ホント思い通りにならねえなあ・・・
食い物で釣る以外に、こっちを向かせる方法は無いのか?
食い終わったらあっさりお別れになっちまうしなー。
どうしたらもうちょっとあいつの中に踏み込めんのかな?

初冬の夜の冷たい空気に晒されながら、そんな事を考えていたら、牧野がガラスの自動ドアの向こうから出て来た。

「に、西門さん? どーしたの? タクシーは?」
「部屋まで送ってく。タクシーはまた捕まえりゃいいから。」
「え? あたし大丈夫だから、もう帰りなよ。」
「だー、かー、らー! 酒入ってるお前を、夜道で一人歩きさせたくねえんだよ。
とっとと行くぞ!」
「えっ・・・と、あの・・・ ちょっと待ってて!」

そう言ってまた店の中に取って返した牧野は、何かを買ってまた出て来た。

「お待たせ。はい、これ。」

そう言って突き出されたコンビニの袋の中からは、何やら甘い香りと白い湯気が漂う。

「何これ?」
「いーから受け取ってよ。はい!」

押し付けられた袋の中身は何やら温かい・・・というか、寧ろ熱い!

「・・・寒い中待たせちゃったから、湯たんぽ代わりにね。
焼き芋だよ。
食べても美味しいけど、暖も取れるって素晴らしいよねー。」
「はあ・・・」
「あたしからの細やかな誕生日プレゼント。」

そんな言葉に、思わず焼き芋から牧野の顔へと視線を戻した。

「あぁっ? お前、知って・・・?」
「そりゃ知ってるよ、あんた達の誕生日位。
もう何年の付き合いだと思ってんの?」

何故か勝ち誇ったように笑ってる牧野がいた。

あれ? こんな展開、俺の予想の中には無かったんだけど。
えーっと、えーっと・・・ つまりどういう事なんだ?


__________


純情総二郎、思い通りに事が運ばなくて、焦れ焦れしたり、目が点になったり(笑)
もうちょっとだけ続きます!

本日12月3日が、我らが西門総二郎のお誕生日です!
Happy Birthday 総二郎!
貴方のお蔭で、楽しい毎日が送れています。
この世に現れてくれて有り難う(笑)


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