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hortensia

Author:hortensia
花男にはまって幾星霜…
いつまで経っても、自分の中の花男Loveが治まりません。
コミックは類派!
二次は総二郎派!(笑)
総×つくメインですが、類×つく、あき×つくも、ちょっとずつUPしています!
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Before Christmas 後編

あーあ、今日も収穫無しか・・・

遅々として進まぬ牧野との恋の道。
今日こそは牧野の部屋で、2人きりで甘い時間を・・・との期待は、思わぬ牧野の弟の登場で砕け散った。
それでもなけなしのプライドを掻き集めて、爽やかで物分かりのいい男の振りをし、踵を返して歩き出す。
空しいながらも、今頃部屋の中で牧野が弟に俺との事を彼是聞かれて、茹蛸状態になってるのを想像すると笑えてきた。
暗い夜道を独りでニマニマしながら歩いていたら、後ろからぱたぱた足音が追い掛けてくる。
煩い足音の奴がいるなぁ・・・なんて思いつつ、何の気なしに振り返ってみたら、その騒音の元は、さっき別れたばかりの牧野だった。
荷物は持たず、身一つで俺に向かって駆けてくる。

「西門さんっ!」
「お前、どうしたんだよ?
何か忘れ物か?」

さっきまでエコバッグを持っていてやったけど、他に何か預かっていただろうかと頭を巡らせたが、特に思い付けない。
俺の胸に飛び込まんばかりの勢いでこちらに向かって来た牧野。
何ならそのまま抱き留めてやろうかと思ったのに、ギリギリのところで立ち止まって、はあはあと荒い息を吐いている。

「ううん、忘れ物じゃないんだけど・・・」
「じゃあどうしたんだ?」
「えーっと・・・ あのー・・・ ちょっとそこまで送ってこうかと思って・・・」

俺の目を見ないように、そっぽを向きながらも、可愛い事を言ってくるから、嬉しくてまた顔がニヤけてしまった。
それをまともに見られるのも恥ずかしいから、左手で口元を覆う振りをしながら話し掛ける。

「いいよ、寒いんだし。
部屋戻れよ。進も待ってんだろ?」
「あ、あの子の事はいいのよ。
勝手に来たんだもん。
放っといたってどうってことないし・・・」

ごにょごにょと口ごもる牧野を見下ろしてたら、ついふふっと笑いが漏れてしまう。

「つくしちゃんが俺と離れ難いってのは嬉しいけど。」
「えっ? いや、その・・・」

否定しようとする言葉を遮りつつ、顔を覗き込んで、パチリとウインクひとつ。

「でも俺、夜道をお前独りで歩かせたくねえし。
ここで見ててやるから、早く部屋帰れ。
俺は車通り多いとこまで出たら、すぐにTAXI捕まえるから、大丈夫だって。」

反論する間を与えられずに、ちょっと不満気に唇を尖らせてる牧野。

お前なあ、この人気の少ない夜道で、そんな顔晒すなよ!
今すぐその唇奪いたくなるだろうが!

「ん・・・ じゃあさ、次の角まで。
次の角まで一緒に歩こ!
そしたらあたし、戻るから。」
「まあいいけどよ・・・」

ゆっくりした歩調で次の曲がり角まで2人で歩く。
寒いながらも、こうやって2人で並んで歩くのは嫌いじゃない。
もっと寄り添ってくれたら、更に嬉しいけど。
俺にしなだれ掛かったり、腕を絡めてきたりはしないのが牧野だ。
だから、ここはひとつ俺の方からそっと腰に手を回して、付かず離れずの距離を詰めてみた。

「ひえっ?」
「なーに変な声上げてんだよ?
俺達恋人同士なんだから、これぐらい普通だろうが。」
「えっ、いや、なんていうか・・・ あたしこういうの免疫ないし・・・」
「だから徐々に慣らしてくんだろ?
まあ、俺としちゃ一足飛びにべったりくっつく仲になったって構わないんだけど。」
「だ、大丈夫っ! なるべくスローペースでお願いしますっ!」

ギクシャクとしてしまった初心な牧野を、焦れったくも微笑ましく思ったりしながら、曲がり角までやって来た。
ぽんと背中をひとつ叩いて、牧野を解放する。

「つくしちゃん、見送り、サンキュ。
またすぐ会えるから、そんな寂しがるなよ。」
「寂しがってなんかないでしょっ!
ちょっと見送りに来ただけじゃないっ!」
「はいはい、分かった、分かった。
ほら、もう行けよ。」
「う、うん・・・ お休みなさい、西門さん。」
「お休み、牧野。」

ちょこちょここっちを振り返りながら、自分の部屋の方へと戻ってく牧野の背中を見遣っていると、急にくるりと方向転換して、またダッシュでこっちに戻ってくる。

あーーー? 今度は何だ?

「どした?」
「西門さん、マフラーしてなかったなって気付いて・・・」

そう言われてみれば、今夜は冷え込むけれど、俺はマフラーを巻いてはいなかった。
普段は車移動が多い為に、余り必要を感じてなかったから。
牧野は自分の首に巻いてあるマフラーを解いて、「はい!」と俺に向かって差し出した。
俺がこの間牧野に買ってやったカシミアの落ち着いた色のマフラー。

「え? いいよ。すぐ車乗るし。
お前がするマフラーが無くなっちまうじゃん。」
「だってすぐ会えるんでしょ?
それまで手持ちのをしてればいいから!
ほら、巻きなよ!」

手にしたマフラーを俺の首に掛けようと、背伸びしつつ、手を伸ばしてくる。

「いや、ホントにいいって!」
「いーから巻いてよっ!」

そんな小競り合いをしているうちに、牧野がバランスを崩して、俺の方に倒れ込んで来て・・・
咄嗟に身体を支えようと手を出したけど、止めきれずに牧野の顔が俺の顔に近付いてきた。
こんな時、目の前で起こってる事は、ほんの一瞬の動きだというのに、俺にはスローモーションで見えている。
あ、このままじゃぶつかる・・・
そう思った時に牧野の唇が俺の唇にぷにゅっと重なって・・・
図らずも俺達は触れるだけのキスをした格好になった。

「ご、ご、ご、ご、ごめんっ、西門さん!
じゃ、じゃあねっ!」

飛び退ってそれだけ言うと、牧野の奴は脱兎の如く逃げ出した。
心臓の音が耳の奥でどっどっどっどっ・・・と響いてるのを聞きながらも、頭はなかなかついて行かずにぽかんとしたままの俺を取り残して、物凄い速さで暗い道を駆けていく。
そしてアパートに着いたんであろうその背中は、すっと消えて見えなくなった。

今あった事を頭の中で再生してみる。
唇と唇がぶつかって…
そう思い起こしながら人差し指でそっと自分の口をなぞってみると、仄かに牧野のルージュの残り香がする。
何だか胸の奥がむずむずするような感覚に襲われた。
暫くそこに立っていたけれど、我に返って自分の姿を見下ろせば、牧野が無理矢理引っ掛けていったマフラーが不恰好に首にぶら下がってる。

ったく、折角買ってやったってのに、俺に貸してどーすんだよ?

そう胸の内で呟きながら、柔らかな手触りのそれを自分の首に巻いて歩き出した。
牧野は何も香水なんてつけてないと思うけど、どうしてかほんのりと甘い香りが鼻を擽る。

今日も何にも進展無かったと思ったけど。
アクシデントとはいえ、キスしちまったし。
それに何より、あいつが俺を追い掛けて来てくれたってのが嬉しかったんだ。
どうしても俺ばかりがあいつを好きなような気になっていたから。
そうじゃなくて、あいつもあいつなりに俺の事想ってくれてる・・・んだよな?

さっさと車を止めて、邸に戻ればいいのかもしれないけど。
牧野のマフラーと、さっきの牧野の様子を思い出すと腹の底からぽかぽかと暖かくなってくるから、俺はひとりで夜道を歩き続けてた。


__________


ちょびっと。
ちょびーっとだけ距離詰めれたかな?(笑)

ノロの恐怖、再び・・・
今シーズン2度目のノロウィルスの波がリアル拙宅を襲っております。
めっちゃテンパってます。
クリスマスSS、危うし!

えーっと、今日23日の夜も、どこかのタイミングで、お友達のりく様のお部屋 恋花-koibana- にて、ブログ開設4周年のお祝いに贈らせて頂いたSSをUPして頂く予定となってます。
鷹瑠璃で、21日にUPして頂いたお話の続きになります。
鷹瑠璃だけど、鷹男を西門さん、瑠璃を牧野に入れ替えて読むとあーら不思議!
結構イケます(笑)
良かったらお邪魔してみて下さいねー。


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