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Author:hortensia
花男にはまって幾星霜…
いつまで経っても、自分の中の花男Loveが治まりません。
コミックは類派!
二次は総二郎派!(笑)
総×つくメインですが、類×つく、あき×つくも、ちょっとずつUPしています!
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この部屋、ペット禁止です! 5

牧野の部屋に転がり込んで3日目。
ここでの生活にも段々慣れて来た。
牧野の態度も少し軟化してきた・・・ような気がする。
手早く朝食を用意しながら、自分が会社に持って行く弁当を詰めている牧野の背中を、ほんのりと幸せを感じながら見ていた。
いつか2人で暮らせたら、毎朝こんな風景が見られるのかも知れない・・・なんて想像したりして。
出来立てのベーコンエッグやサラダが載ったプレートが俺の目の前と、向かいの席に運ばれてきて、「イタダキマス・・・」と少しだけ硬い響きの声を出す牧野と一緒にそれを食べる。

ふふん、新婚家庭みたいじゃーん?
勿論俺は結婚した事なんかねえから、勝手なイメージの中の新婚家庭と重ねてるだけだけどな。

「つくしちゃん、今日は何時頃帰って来る?」
「・・・何でそんな事聞くのよ?」
「いや、特に深い意味ねえけど。」
「そろそろお邸に帰ろうとは考えてないの?」
「ちょーっとまだ無理だな、うん・・・。
状況が好転してねえからな。」
「それってさ、ただここに隠れてるだけで好転するものなの?」
「時間が必要な事ってあるだろ?」
「まあ、そうかもしれないけど・・・」
「で? 今日何時まで仕事なんだ?」
「んーと、水曜日は定時退勤日だから。
残業無しで帰って来るよ。」
「ふうん、了解。」
「あ! ちょっと! あたしの留守の間に女の人連れ込んだりしないでよね!」
「何を想像してるんだか・・・ そんな事するワケねえだろ。」
「西門さんは信用ならないもん! !」

お前のイメージの中の俺、どんだけ鬼畜なんだよ?

「今はつくしちゃんのペットですから。
行儀よくしてると思うぜ?」
「どーだかね?」
「昨日だってイイコで待ってたろ、自分の服洗濯までして。」
「・・・・・・ご馳走様でした。あたし、仕事行かなきゃ。」

俺の言葉は聞こえなかった振りをして、そそくさと席を立ち、ジャージャー派手に水音立てて、食器を洗ってる牧野。
一度洗面台で身だしなみを整えてから、「じゃあねっ!」と言い捨てて、玄関で靴を履いている。
見送る為に玄関前に立ちながら、「気を付けて行って来いよ。」と極上の微笑みを浮かべて言ってみると、昨日は返って来なかった「行ってきます・・・。」が小さな声ながら聞こえてきて、もっと俺の頬が緩んだ。
ドアがぱたんと閉まって、口からは小さな嘆きが零れ落ちる。

あーあ、行っちまった。
ホントは一日中一緒にいたいのに。
あいつが俺と時間を過ごす為に会社をサボるだなんて、してくれる訳もないから仕方ねえけど・・・。
そーだ、今日は帰り、会社まで迎えに行ってやろう!
それでそのまま2人で何処かで美味いメシでも食って・・・
何かあいつが喜びそうな事して・・・
デートだよ、デート!
牧野がウットリするようなデートをしようじゃないか!

15000円の布団をフローリングのリビングに敷いた時の寝心地は当然良くはなく・・・
寝返りを打ってばかりでしっかり眠れていない。今日もこっそり牧野のベッドで一眠りしてから動き出す事にした。
この寝室にあるセミダブルのベッドは、牧野が大学を卒業して就職の為にこの部屋に越してきた時に、引越し祝いと就職祝いを兼ねて、俺と類とあきらで贈ったものだ。
いつもベッドの上でゴロゴロしてるのが好きな類が選んだだけあって、寝心地はかなりいい。
更に何となく牧野の温もりが残ってる気がするところに身体を滑り込ませると、毎晩牧野が使っている上掛けが俺の事も優しく包み込んでくれて、はぁ・・・と溜息が漏れた。
辺りはふわんと牧野の残り香がしていて、ちょっと心臓がとくとく鼓動を早めてくのを自覚しながら目を瞑る。

んー、どこか店予約するか?
メシの前にぶらっと歩くなら何処がいい?
なんか、こう・・・、さりげなく何か買ってやったり・・・したいんだよなぁ。
夕焼けが綺麗に見えるとことか、喜びそうだよな、あいつ。
海辺に行くか、展望台か、それとも景色の良いレストランか・・・

そんな事を考えているうちに眠気がやってくる。
次に目が覚めた時は昼過ぎだった。
喉の渇きを感じて冷蔵庫を開けると、俺用の昼飯がラップを掛けてしまわれているのが目に入る。

朝忙しいそうにしてんのに・・・
あいつってホントにお人好しだよなぁ。

そう思いながらも口角が上がっているのを自覚した。
皿を取り出してみると、メモが貼り付けられている。
『レンジで温め1分半。サラダは蓋付きのガラス容器。ドレッシングはドアポケット。ご飯は自分でよそって食べて。』
俺は1人で留守番してる子供か?と苦笑いする程細かい指示が書いてあった。

いや、これはもう、愛だよな、愛!
あいつ、俺の事気にせずにいられなくなってんじゃん!
俺がちゃんと食べてるか心配なんだろ?
少しは牧野の気を引けてるって事だよな!

単なる居候、手が掛かるペットじゃなくて。
それよりも牧野に思われている気がして嬉しくなる。
今迄「エロ門!」と毛嫌いされてた事を考えれば、大きな進歩なのだ。
上機嫌で用意されていた昼飯を指示通りに食べて。
それから牧野の部屋を出た。
2人で何処を歩こうか、どの店に連れて行こうか・・・と考えながら街を歩いてみる。
女と出掛ける前に下見に行く・・・なんてした事は一度もないけれど、今日は牧野を笑顔にしたくて、あれこれ考えてしまう俺がいた。

この通りを2人で歩いてウインドウショッピングなんかしてみて・・・
で、あの店でちょっとした物でも買ってやって・・・
あそこの45階のレストランで、夕陽が落ちてくところと夜景を見ながら食事する。
よし、これでいくぞ!

牧野の終業時間に間に合うように、牧野の会社が入っているビル迄やって来た。
エントランス横にカフェがあったので、テラス席に陣取って中から出て来るだろう牧野を待つ。
氷が入り過ぎてちょっと味が薄いアイスコーヒーを飲みながらエントランスを見張っていると、牧野が同僚の女の子と2人で楽しげに話しながら出て来るのが見えた。
ここで声掛けたら怒るかも・・・と分かってはいるけれど、俺の存在を職場で噂されて慌てて否定しまくり余計にドツボに嵌る牧野・・・を想像してしまったから、それを現実にするべく席を立った。
近付いて「牧野!」と名前を呼ぶと、直ぐにキョドってるのがなんとも可笑しい。

「な、な、な、何してんの、こんなとこでっ?」
「迎えに来たんだけど。」
「部屋で大人しくしてなさいよ! 誰かに見られたら・・・」
「一応キャップも被って顔隠してるし、大丈夫だろ?」
「ぜんっぜん隠せてない。
見る人が見たら一発で分かるよ!」

キーキー騒いでる牧野の後方でちょっと戸惑ってる同僚の女の子が気の毒だ。
ちょっと挨拶だけしとくか。

「すいません、コイツ騒がしくて。」
「えーっと、あの・・・」
「止めて!ユカちゃんにちょっかい出さないで!
ユカちゃん、この男、危険だから!
近付いたら妊娠しちゃうの!早く逃げて!」
「お前ね・・・、お友達がびっくりしてるだろ?
ユカちゃん? コイツがいつもお世話になってます。」
「は、はい・・・。こちらこそ。」
「ユカちゃん、早く帰って! 危ないから!」

俺の胸をぐいぐい押して、後退りさせようとしてるみたいだけど、お前の力なんかに俺が負ける訳ねえだろ?

俺が小さく頭を下げて、薄く笑い掛けると、ユカちゃんとやらは頬を赤らめつつ「失礼します・・・」と言って去って行った。
牧野が深ーい溜息を吐く。

「何でここにいる訳っ?」
「だから、つくしちゃんの事迎えに来たんだって。
毎日飯作ってくれてるから、早く帰れる今日くらい、俺に飯奢らせろよ。」
「出歩いて大丈夫なの?」

めちゃくちゃ疑わしそうな顔して、俺を上目遣いで睨み付けてる。
出歩いたって全く問題ねえんだよ。
ホントは誰からも探されてねえし。

「平気だろ、少しくらい。」

ニヤリと笑って見せても、全く納得して無さそうだ。
なあ、それって俺の事心配してるからなんだろ?
俺、案外牧野に思われてないか、これ?

浮き立つ心のままに歩き出す。

「ねえ、何処行くの?」
「ちょっと散歩だよ。
つくしちゃん、ペットは健康の為にも散歩させなくちゃ、だぜ。」
「1人で勝手にどこでも行けばっ!」
「飼い主はちゃんとペットを見てなきゃダメだろ?」
「あー言えばこー言う・・・、もうっ!」

デートだなんて言ったら拒否反応を示すだろう牧野にはこう言っておく方がいいんだ。
よーし、次は買い物だ!


________________



何か色々あり過ぎて、体力の限界が来ちゃいまして、更新止まってしまいました(^^;;
GWですね。
ホントにステイホームしてるだけなので、どよんと煮詰まってます。
日本の人口の1.97%しかワクチン接種が進んでないと聞いて、軽く絶望してみたり。

総二郎は些細な事でも嬉しそうですね。
入り口が敬遠されてたところからだから(苦笑)
デート現場は総二郎の庭であろう六本木界隈を想定してます。
何を食べさせようかなー?
リアルでは別にめでたい事も無かったけど鯛飯を炊きました。
美味しいよねー、鯛飯!


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Comment

みゆ様

いつも有り難うございます!
こちらこそGWにもかかわらずお運び頂いて感謝です。
つくしという人は、総二郎の事敬遠しながらも、完全にはシャットアウト出来ない、優しいというか、甘いというか、何というか・・・
まあ、友達としては認めてる部分もあるんでしょうね。
かといって、急にこの不埒な男に恋したりもしませんので、書く方としては困りものです。
ドタバタなデートシーン、UPしますのでお楽しみ下さませ。
また宜しくお願いします!

おおいぬのふぐり様

いつも有り難うございます!
この15000円(+Tax)の布団セットは、驚異の10点セットなのです。
掛け布団、敷き布団、枕、それぞれのカバー、毛布、敷きパッド、タオルケット、洗濯ネットのコミコミセット。
そんなだから、寝心地は追及できないよねー。
総二郎は、いつかはあのセミダブルのベッドで一緒に寝るつもりだから(笑)
とりあえずのお品なのです。
デート、下見なんて絶対して無さそうな人がつくしの為にはしてましたね。
ユカちゃんは明日はつくしを色々追及してくれるのか?
そしてつくしはそんな危険な男を部屋に入れてるのを忘れてる…
続き、ガンバリマス。
また宜しくお願いします!
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