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Author:hortensia
花男にはまって幾星霜…
いつまで経っても、自分の中の花男Loveが治まりません。
コミックは類派!
二次は総二郎派!(笑)
総×つくメインですが、類×つく、あき×つくも、ちょっとずつUPしています!
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聖なる夜の三つ巴の戦い! -前編-

くるくるくる。
紅茶の中に甘ーい甘ーいジャムをふた匙入れて、そうっと紅茶に溶けるまでかき混ぜたら、美味しいジャムティーの出来上がり。



毎年クリスマスパーティーをするのは美作さんちと決まってる。
何故なら、そこより素敵なパーティー会場が他に無いからだ。
西門さんちや類のお家では、クリスマスパーティーなんてとてもとても場違いだし。
あたしのアパートの部屋なんてもっと無理。
どこかのお店で・・・は可能なんだろうけれど。
美作さんち程に素敵で、心置きなくゆっくり過ごせて、ご飯も美味しいお店なんてそうそうない。
という事で、毎年皆で美作さんちにお邪魔しているのだ。
今年はおじさまがイタリアでお仕事中という事で、双子ちゃんとおばさまはそこに駆け付けて、クリスマスから年末年始迄をイタリアの別荘で過ごされるそうで。
お邸には美作さん1人がお留守番。
いや、使用人さんはいるんだろうけどさ。

今は花が咲いていない蔓薔薇のアーチには、キラキラのイルミネーションが点されて、お庭のあちこちにも可愛らしい光るオブジェが配置されてる。
何だかどこかテーマパークにでも来たみたい。
そもそも美作さんちはクリスマスじゃなくても夢の国に入り込んだみたいな世界なのだ。
エントランスを入ったところの吹き抜けのあるホールには大きなクリスマスツリー。
偽物じゃないのよ、生木なのよ。
シックなオーナメントは、どこか遠い国からやって来た物なんだろう。
そんじょそこらで売られてるのとは雰囲気が違う。

「おー、いらっしゃい、牧野。」

迎えに出て来てくれた美作さんに案内されて入ったお部屋は、すっかりパーティーの用意が調っていた。
ここにも小さなクリスマスツリー。
その前にはプレゼントボックスがいくつも置かれている。
暖炉にも火が入っていて、見ているだけでポカポカしてきそう。
綺麗なオレンジ色の火がゆらゆら揺れている。
バイオエタノールの暖炉は、煙突も換気も要らないんだって、前に美作さんから聞かされた。
そう聞いてもどうしてなのか分からないんだけど。
そもそもバイオエタノールが何なのか知らない。
更に燃焼すると水蒸気が出るから、薪の暖炉と違って乾燥しすぎなくていいんだとも言ってたけど、ますますあたしには意味不明だ。
でもそんな暖炉のおかげで、一気にクリスマス気分が盛り上がってきた。
皆が揃うまで・・・と暖炉の火が見えるソファを勧められ、「牧野、外寒かったろ。」と、美作さんの手ずからほんのり湯気が立ち上る紅茶がサーヴされる。
紅茶に添えられているのは、ミルクとお砂糖・・・だけかと思いきや、今日はマーマレードが入った小皿があった。

「ね、美作さん、何でマーマレード?」
「あぁ、それ、お袋が作った自家製マーマレードなんだよ。
紅茶に入れて飲むと、味が変わって面白いからさ。
牧野、そういうの好きそうだと思って。」
「え! すごい! 美味しそうっ!」

そう言った時に背後から声が聞こえてきた。

「ホントつくしちゃんは食べ物が出て来ると目の色が変わるよなー。」

声だけで誰だか分かる。
そしてムカっとする。

「うるさい、西門っ!
あたしの顔も見えてないくせに、目の色なんか分かんないでしょ!」
「声だけで分かるんだよ。」

ふふんと鼻であたしを笑いながら、あたしの隣に優雅な仕草でとさり・・・と腰掛けた西門さんは美作さんに「あ、あきら、俺にはアペリティフ。キールがいいかな。」なんてオーダーしてる。
あたしは知らんぷりしてマーマレードを紅茶に入れてみた。
芳しい紅茶と一緒に爽やかな柑橘系の香りがふんわりとしてきて、もうこれだけで絶対美味しいに決まってる!と確信してしまう。

「うわあ、いい香り・・・」
「つくしちゃん、小鼻膨らませ過ぎ。」
「ホントうるさいよ、西門さんは。
いい香りがしてるんだから、それだって堪能したいでしょうが!
いただきまーす!」

甘く、ほのかにピールの苦味もある、マーマレード入りの温かいジャムティーは、あたしを幸せな気持ちにしてくれる。
紅茶も美味しいし、マーマレードも味わえて一石二鳥なのに、隣の男は『何やってんだ、こいつ?』と言った風情であたしの方をちろりちろりと見ては小馬鹿にしたように笑ってるからまるっと無視した。

茶道には精通していても、特に甘いものや紅茶を好きでも無さそうなこの人に、この幸せの味は分かるまい。
寒いところから来て、あったかくて甘い飲み物を頂くと、物凄ーく満足感が得られるのよ!

のんびりと、甘くも爽やかな紅茶を頂いていると、3番目に類がやって来た。

「お待たせ、牧野。」
「あ、類・・・、全然待ってないよ。
あたしもさっき着いて、お紅茶頂いてたところ。」
「ふうん、美味しいの、それ?」
「うん、すっごく。
美作さんに勧めてもらってね、おばさま手作りのマーマレードを入れたら、香りも風味も良くなって、ストレートティーとは違った美味しさ・・・」

と言ったところで、類があたしの飲んでいたティーカップをすっと持ち上げて、ジャムティーの残りを飲んじゃった!

「えー? 類ー?」
「ん・・・、ちょっと甘いし、ピールが口に残る、これ。」
「だってどうしてもカップの底の方にピールが沈んじゃうんだもん。
これから紅茶をちょっと足してそこを飲もうと思ってたのに。」
「おい、あきら!
新しいティーカップ!」

何故か西門さんが機嫌悪そうな声を上げてる。

「え? いや、いいよ、ティーカップ取り替えなくたって。」
「だってそれは類が口付けたカップだろうが!」
「うん、でももう皆揃ったから、晩ご飯、そろそろ始まるでしょ?
ご飯の前にお紅茶飲み過ぎて、お腹チャプチャプしちゃってもいけないし。」

はぁーーーと深ーい溜息を吐いてる西門さん。
そんな西門さんとあたしが座っているソファの狭間にするりと滑り込むように、類が座る。
あたしはちょっとお尻を左にずらして、類が座りやすいようにした。

「何で態々ここに座るんだよ?」
「だって俺、牧野の隣がいい。」
「狭いだろうが!」
「そお? 3人掛けじゃないの、このソファ。」
「もうメシなんだから、テーブルに就けよ!」
「総二郎こそ。」

何でこの2人は言い合いしてんのかしら?

「お前ら、いい加減にしろよ。
ほら、総二郎、キールロワイヤル作ったから。
類の分もあるぜ。」

美作さんがすっかりセッティングが済んでいて、あとはお料理が運ばれてくるばかり・・・となったダイニングテーブルに、食前酒のグラスを置いている。
全部を使用人さんにやらせずに、こうやって皆のお世話をしてくれるところが美作さんのいいところだ。

「牧野のはノンアルコールカクテルにしたから。」

グラスの中は可愛いらしい黄色の飲み物が入っていて、グラスの縁にカットされたオレンジが飾られているから、あたしは嬉しくなった。

「さあ、乾杯しようぜ。」

美作さんの声に導かれて、各々の席に就く。
あたしの右隣はいつも通りのすまし顔の類、左隣は何だか機嫌の悪そうな西門さん。
向かいの席には美作さんの華やかな笑顔。
この1年、皆と楽しく元気に過ごせた事に感謝しつつグラスを掲げて、クリスマスディナーが始まった。


_________



F3&つくしのクリスマス。
誰がアドバンテージがあるのかな?
好印象なのはあきらみたいですけどー(笑)

Tverで「花男2」が公開中なので、家事しながらとか、お話書きながらとか観てます。
総二郎メイン回もあるよ。
12月29日(水) 23:59 終了予定との事なので、お時間ある方は是非。

クリスマスですねえ。
準備に大わらわです。
親戚の子、お友達の子、家族にプレゼントをあれやこれや買い求め、ラッピングして。
遠方の人には荷物を送って。
誰かこんな頑張ってる私にクリプレくれるのかしら?と思ってたら、友達が大好きなミルクティー向きの紅茶葉と、抹茶味のお菓子を届けてくれました。
ウンウン、やっぱり持つべきものは友達よねー。


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テーマ:二次創作:小説
ジャンル:小説・文学

Comment

みゆ様

お返事遅くなりまして申し訳ありません(;^_^A
いつも有り難うございます!
やっぱり、自分のテリトリーに招き入れているあきらが有利かしら?
それともどこにいたってマイペースな類が安定の強さなのか?
はたまたダークホースの総二郎なのか?
って感じですかね。
こんなお話で免疫上がってお元気でお過ごしいただけるのなら嬉しいです♪
また宜しくお願いします!
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