ずっとこの時を待っていた -前編-
疲れてる!
あたし、疲れてる!
とっても疲れてるんだよー!
何だか最近体調があんまり良くない。
ずーっと仕事忙しくて残業多かったから、肩凝り酷くてそのせいで頭痛もするし。
疲れが溜まってるせいで身体もずーんと重い。
部屋に帰って来てソファに身体を委ねてぐったりしてると、ぐらっと揺れている感覚に襲われる時がある。
「あれ? 地震かな?」と思って辺りを見回すけれど、窓辺の観葉植物の葉っぱも揺れてないし、食器棚の中からかちゃかちゃいう音もしない。
それで、あー、自分が揺れてたんだ・・・と目眩だった事に気付くの。
食欲もあんまりないんだよね。
食べる前から胸がいっぱい・・・みたいな感じで。
でもまあ食べ始めたらそこそこ胃には収まるんだけどさ。
もー、兎に角疲れてんの、あたし。
早く繁忙期抜けたい!
のんびり温泉とか行きたい!
「つくしちゃん、今日何か俺に冷たくね?」
調子が出ないから、あたしに会いに来てくれた西門さんの相手もちょっとおざなりで。
生返事していたら、そんな事言われちゃった。
「ごめん・・・、ちょっと仕事忙しくて疲れてて。
今日元気ないの、あたし。」
「お前さー、仕事頑張り過ぎなんだよ。
抜くとこ抜いてかないと体力もたないだろ。」
西門さん、そういうの得意そうだよね。
でもあたしは不器用なのよ。
兎に角何でも一所懸命にやっちゃう人生送ってきてるの。
「疲れてんなら今日は出掛けないでここでのんびりしてようぜ。
メシも作るの面倒ならデリバリー頼めばいーじゃん。」
「えー? うーん・・・。」
このお部屋でのんびりっていうのもさ、ソファで並んで座ってるうちに、西門さんがあたしに色々ちょっかいかけてきて。
気が付いたらベッドの上だったりする事もしばしばある訳。
あたしとしては、ラブラブするのは一晩に1回で十分っていうか、お腹いっぱい!って感じなんだけど。
このケダモノはそれじゃ満足してくれなくて。
「なぁ、つくしちゃん、もう一度いいだろ・・・」とか耳元で囁いてくるのよ。
で、結局もう一度じゃ済まなくて、翌朝疲労困憊、身体ギシギシで目が覚める事になる。
まあね、毎日色んな女の人とイタしちゃってたオトコな訳だから。
あたしと一緒にいるようになって、会えるのは基本週末だけ・・・ってなったら、色々持て余してるんだろうな・・・とは思うんだけど。
この人の事情と、あたしの体力とか、キャパシティとかがマッチしないのよね。
そのギャップをどうしたらいいかな・・・と常々考えてはいたんだけど、いい解決法を思い付けないまま、今日に至ってるのだ。
ソファに座りながら優しく肩を抱かれてると、あったかくて心地良くて、どんどんどんどん眠くなってくる。
西門さんがしなやかな指先で、ゆっくりとあたしの髪の毛を梳いてくれてるのも、安心出来て、更に眠気を誘う。
そうしていたらいつしか本当に西門さんの膝枕で眠ってしまっていたらしい。
目を覚まして、まだまだ眠い目をぱちぱちとさせて見上げると、すぐそこに優しくあたしを見守っている西門さんの眼差しがあった。
「ごめん、あたし寝ちゃった・・・。」
「ああ、いいよ。疲れてんだろ。
俺はお前の寝顔見てんの好きだし。」
そう言ってにやりと笑うって事は・・・
寝てる間に何か悪戯されてたんじゃないだろうか?
まさか、顔に落書きとかされてないよね?
「なぁ、つくしちゃん、ちょっと痩せたか?
ほっぺのぷにぷに感がいつもより足りねえんだけど。」
あ、やっぱりほっぺたつんつくして遊んでたんだ。
全く失礼しちゃうわね。
「・・・体重計乗ってないから分かんないけど。
最近あんまり食欲なかったから。
そういう事もあるかもね?」
「おいおい、つくしちゃんが食欲ないだなんて一大事だろ!
お前どっか悪いんじゃねえの?」
「えー? どこも悪くないよ。
ただホント疲れが溜まってるの、あたし。
肩凝り酷いから頭痛くなる時あるし。
なかなか疲れが取れないから、いつも身体重たーい感じで。
ねえ、疲れ過ぎると目眩したりする事なーい?
時々くらっとするんだよね。
あー、もー、ホント早く忙しい波乗り越えて、ゆっくり休み取りたーい!」
そう言ったら西門さんの顔付きがちょっと変わった。
何か思案してるみたいだ。
変な事考えてなきゃいいんだけど。
この人は策士だから、油断ならない。
「つくしちゃん、俺ちょっと欲しいもんあるから買い物行ってくるわ。
ついでに何か買ってきて欲しいもんあるか?」
「えー? 何買いに行くの? ビール足りなかった?
あたし、フルーツごろごろ入ってるゼリー食べたいな。
そこのコンビニに売ってるんだ。
ビール売ってるショーケースの向かいのとこ。
あとね、アイス!
あったかい部屋の中でぬくぬくしながら冷たいアイス食べるの大好きー。」
「分かった、分かった。
お前はここでもうちょい寝とけ。」
「ん・・・、ありがと。」
あたしのあったかい膝枕は出掛けてしまったので、代わりにクッションに頭を載せてテレビを観てたけど、またうつらうつらしてきた。
瞼が段々と重たくなってくるのが自分でも分かる。
まあ、是非観なきゃって番組でもないからいいか・・・と思ったところで意識はすうっと途切れてしまった。
_________
お疲れモードのつくし。
分かるー。
管理人もいつも疲労困憊やねん・・・
そんなつくしには流石の総二郎も無体な事はしない・・・はず?
この原稿、大半を一度ミスで消去しちゃいまして。
ショックを受けながら書き直しました。
使うアプリを変えなきゃダメかも。
(この頃はもっぱらスマホで書いてます。)
寝惚けても自動保存してくれて、万が一の時うっかり消したのをundo出来るようなテキストアプリ知ってたら教えて下さいm(__)m

ぽちっと押して頂けたら嬉しいです!
あたし、疲れてる!
とっても疲れてるんだよー!
何だか最近体調があんまり良くない。
ずーっと仕事忙しくて残業多かったから、肩凝り酷くてそのせいで頭痛もするし。
疲れが溜まってるせいで身体もずーんと重い。
部屋に帰って来てソファに身体を委ねてぐったりしてると、ぐらっと揺れている感覚に襲われる時がある。
「あれ? 地震かな?」と思って辺りを見回すけれど、窓辺の観葉植物の葉っぱも揺れてないし、食器棚の中からかちゃかちゃいう音もしない。
それで、あー、自分が揺れてたんだ・・・と目眩だった事に気付くの。
食欲もあんまりないんだよね。
食べる前から胸がいっぱい・・・みたいな感じで。
でもまあ食べ始めたらそこそこ胃には収まるんだけどさ。
もー、兎に角疲れてんの、あたし。
早く繁忙期抜けたい!
のんびり温泉とか行きたい!
「つくしちゃん、今日何か俺に冷たくね?」
調子が出ないから、あたしに会いに来てくれた西門さんの相手もちょっとおざなりで。
生返事していたら、そんな事言われちゃった。
「ごめん・・・、ちょっと仕事忙しくて疲れてて。
今日元気ないの、あたし。」
「お前さー、仕事頑張り過ぎなんだよ。
抜くとこ抜いてかないと体力もたないだろ。」
西門さん、そういうの得意そうだよね。
でもあたしは不器用なのよ。
兎に角何でも一所懸命にやっちゃう人生送ってきてるの。
「疲れてんなら今日は出掛けないでここでのんびりしてようぜ。
メシも作るの面倒ならデリバリー頼めばいーじゃん。」
「えー? うーん・・・。」
このお部屋でのんびりっていうのもさ、ソファで並んで座ってるうちに、西門さんがあたしに色々ちょっかいかけてきて。
気が付いたらベッドの上だったりする事もしばしばある訳。
あたしとしては、ラブラブするのは一晩に1回で十分っていうか、お腹いっぱい!って感じなんだけど。
このケダモノはそれじゃ満足してくれなくて。
「なぁ、つくしちゃん、もう一度いいだろ・・・」とか耳元で囁いてくるのよ。
で、結局もう一度じゃ済まなくて、翌朝疲労困憊、身体ギシギシで目が覚める事になる。
まあね、毎日色んな女の人とイタしちゃってたオトコな訳だから。
あたしと一緒にいるようになって、会えるのは基本週末だけ・・・ってなったら、色々持て余してるんだろうな・・・とは思うんだけど。
この人の事情と、あたしの体力とか、キャパシティとかがマッチしないのよね。
そのギャップをどうしたらいいかな・・・と常々考えてはいたんだけど、いい解決法を思い付けないまま、今日に至ってるのだ。
ソファに座りながら優しく肩を抱かれてると、あったかくて心地良くて、どんどんどんどん眠くなってくる。
西門さんがしなやかな指先で、ゆっくりとあたしの髪の毛を梳いてくれてるのも、安心出来て、更に眠気を誘う。
そうしていたらいつしか本当に西門さんの膝枕で眠ってしまっていたらしい。
目を覚まして、まだまだ眠い目をぱちぱちとさせて見上げると、すぐそこに優しくあたしを見守っている西門さんの眼差しがあった。
「ごめん、あたし寝ちゃった・・・。」
「ああ、いいよ。疲れてんだろ。
俺はお前の寝顔見てんの好きだし。」
そう言ってにやりと笑うって事は・・・
寝てる間に何か悪戯されてたんじゃないだろうか?
まさか、顔に落書きとかされてないよね?
「なぁ、つくしちゃん、ちょっと痩せたか?
ほっぺのぷにぷに感がいつもより足りねえんだけど。」
あ、やっぱりほっぺたつんつくして遊んでたんだ。
全く失礼しちゃうわね。
「・・・体重計乗ってないから分かんないけど。
最近あんまり食欲なかったから。
そういう事もあるかもね?」
「おいおい、つくしちゃんが食欲ないだなんて一大事だろ!
お前どっか悪いんじゃねえの?」
「えー? どこも悪くないよ。
ただホント疲れが溜まってるの、あたし。
肩凝り酷いから頭痛くなる時あるし。
なかなか疲れが取れないから、いつも身体重たーい感じで。
ねえ、疲れ過ぎると目眩したりする事なーい?
時々くらっとするんだよね。
あー、もー、ホント早く忙しい波乗り越えて、ゆっくり休み取りたーい!」
そう言ったら西門さんの顔付きがちょっと変わった。
何か思案してるみたいだ。
変な事考えてなきゃいいんだけど。
この人は策士だから、油断ならない。
「つくしちゃん、俺ちょっと欲しいもんあるから買い物行ってくるわ。
ついでに何か買ってきて欲しいもんあるか?」
「えー? 何買いに行くの? ビール足りなかった?
あたし、フルーツごろごろ入ってるゼリー食べたいな。
そこのコンビニに売ってるんだ。
ビール売ってるショーケースの向かいのとこ。
あとね、アイス!
あったかい部屋の中でぬくぬくしながら冷たいアイス食べるの大好きー。」
「分かった、分かった。
お前はここでもうちょい寝とけ。」
「ん・・・、ありがと。」
あたしのあったかい膝枕は出掛けてしまったので、代わりにクッションに頭を載せてテレビを観てたけど、またうつらうつらしてきた。
瞼が段々と重たくなってくるのが自分でも分かる。
まあ、是非観なきゃって番組でもないからいいか・・・と思ったところで意識はすうっと途切れてしまった。
_________
お疲れモードのつくし。
分かるー。
管理人もいつも疲労困憊やねん・・・
そんなつくしには流石の総二郎も無体な事はしない・・・はず?
この原稿、大半を一度ミスで消去しちゃいまして。
ショックを受けながら書き直しました。
使うアプリを変えなきゃダメかも。
(この頃はもっぱらスマホで書いてます。)
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